6日、アドベンチャーワールドでかつて暮らしていたパンダたちのパネル。(白浜=新華社配信)
【新華社東京9月11日】和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で6日、ジャイアントパンダ中日共同繁殖研究30周年記念イベント「HAPPY PANDA 30th」が開催し、オンラインでも配信された。在大阪中国総領事館の魏有美(ぎ・ゆうび)副総領事、中国駐大阪観光代表処の馬暁琛(ば・ぎょうしん)首席代表、和歌山県の下宏副知事、同園の今津孝二園長が出席し、パンダファン2千人余りが集まった。
6日、アドベンチャーワールドでイベントに参加した来園者。(白浜=新華社配信)
パンダの「永明(えいめい)」と「蓉浜(ようひん)」が中国・成都の繁殖研究基地から同園にやって来たのは1994年9月6日。国際的な保護、繁殖研究の先駆けとなった。30年間で永明は「梅梅(めいめい)」「良浜(らうひん)」との間に生まれた子ども16頭の父親となった。永明と双子の娘「桜浜(おうひん)」と「桃浜(とうひん)」は2023年2月、成都に移った。
6日、アドベンチャーワールドのイベント会場でパンダのぬいぐるみを手にしたスタッフ。(白浜=新華社配信)
会場では中日両国のパンダ繁殖分野における協力の歴史や「浜家」と呼ばれる永明一家の様子を収めた映像が上映された。パンダの縫いぐるみや四川省崇州市に伝わる国家級無形文化遺産の「道明竹編み」で作られた工芸品なども展示され、来園者はパンダの故郷の風土、人情、文化への理解を深めていた。
6日、アドベンチャーワールドに入場する来園者。(白浜=新華社配信)