外国人観光客が中国で感じる都市の活力

外国人観光客が中国で感じる都市の活力

新華社 | 2024-09-10 16:05:28

バーカウンター式観光車両で、天津中心市街地のナイトツアーを楽しむ外国人。(8月17日撮影、天津=新華社配信)

  【新華社天津9月10日】中国で72時間または144時間のトランジットビザ免除措置の対象国が拡大する中、ますます多くの外国人が中国を旅するようになっている。

  天津市でもこのほど、在中国欧州連合(EU)商工会議所天津分会の企画で、外国人10人余りがバーカウンター式観光車両2台に乗り、市中心部のナイトツアーを楽しんだ。泰安道周辺では、沿道に並ぶ英国風の建物、光と音楽が織りなす旧ビクトリアガーデンやアスターホテル(利順徳大飯店)の美しい光景を、心地よい風に当たりながらカクテルグラスを片手に眺め、天津という都市の脈動を感じた。

バーカウンター式観光車両で、天津中心市街地のナイトツアーを楽しむ外国人。(8月17日撮影、天津=新華社配信)

  中国国家移民管理局によると、1~7月の中国出入境者は前年同期比62・3%増の3億4100万人で、うち外国人は2・3倍の1725万4千人となった。

  天津市文化・観光局の陳氷(ちん・ひょう)副局長は、市内を流れる海河沿岸の景観の移り変わりを楽しみ、欧州の風情を散策することが、天津を初めて訪れる外国人観光客の選択肢になっていると紹介した。

  メキシコ人観光客のブレンダ・オルベラさんは、遊覧船で海河をクルージングし、両岸に立ち並ぶ高層ビルやきらびやかな夜景にすっかり魅了された。船を降りて向かった意式風情区(イタリア街)ではゴシック、ローマ、バロックなど各様式の建築に衝撃を受け「まるでイタリアに瞬間移動したようだ」と感慨深げに話した。

バーカウンター式観光車両で、天津中心市街地のナイトツアーを楽しむ外国人。(8月17日撮影、天津=新華社配信)

  イタリア街で本格イタリア料理の店を営むレナト・ペゴラロさんは「最近は外国人客が増えた。欧州やメキシコ、韓国、ロシア、オーストラリアなどの観光客が来ている」とこのところの変化を語った。

  海外の旅行業者も中国の観光市場に狙いを定めている。中国文化・観光部国際交流協力局主催の下で、オンライン旅行大手の携程集団(トリップドットコムグループ)がアジア各国を対象に8月に実施した観光業者の視察イベントにはタイ、ネパール、ミャンマーなどから30人近くが天津を訪問。タイで旅行会社を経営するチンタナ・ウェッチャピナンさんは「3月1日に中国・タイ間のビザ相互免除協定が発効し、わが社のビジネスも新たなピークを迎えた。ここ数カ月のタイ人顧客は前年同期比8割増となっている」と説明した。

天津市の国家海洋博物館を訪れたアジア観光業視察団のメンバー。(8月27日撮影、天津=新華社配信)

  中国観光研究院の馬儀亮(ば・ぎりょう)総統計師は、中国は単方向のビザ免除対象国の持続的拡大、モバイル決済ハードルの大幅な解消、重点観光地の海外クレジットカード対応など多くの措置を通じて海外観光客を歓迎する好意と誠意を世界に示し、一部の人の中国旅行の意欲を刺激していると指摘。「外国人は便利な観光を通じ、開放的で自信にあふれ、文明的で安全な中国を感じている」と語った。(記者/宋瑞)

天津市の海河遊覧船で食事を楽しむアジア観光業視察団のメンバー。(8月25日撮影、天津=新華社配信)

天津市の古文化街を訪れたアジア観光業視察団のメンバー。(8月25日撮影、天津=新華社配信)

天津市意式風情区(イタリア街)のイタリア料理店で、メキシコ人観光客に料理を説明するマネジャー。(7月19日撮影、天津=新華社記者/宋瑞)

天津市の古文化街を訪れたアジア観光業視察団のメンバー。(8月25日撮影、天津=新華社配信)

天津市の国家海洋博物館を訪れたアジア観光業視察団のメンバー。(8月27日撮影、天津=新華社配信)

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