中国・アフリカ貿易大きく発展 共同発展の実現後押し

中国・アフリカ貿易大きく発展 共同発展の実現後押し

新華社 | 2024-09-05 10:15:35

   【新華社蘇州9月4日】中国とアフリカ諸国との貿易が頻繁になるにつれ、ますます多くのアフリカの人びとが優れた中国製品を手に入れられるようになり、中国企業もアフリカ市場開拓で新たな成長の余地を見いだしている。

   中国の対アフリカ貿易額は2023年、過去最高の2821億ドル(1ドル=約146円)に上った。輸出品のうち新エネルギー車(NEV)の輸出額は3・9倍に伸び、リチウムイオン電池も2・1倍、太陽光発電製品も1・6倍に急増している。税関総署のデータによると、今年1~7月の貿易額は1兆1900億元(1元=約20円)と前年同期からさらに5・5%増え、中国・アフリカ貿易の強靭(きょうじん)さを示した。

   アフリカ諸国との盛んな貿易は中国の各地を潤している。製造業が盛んな江蘇省では、多くの企業がアフリカ大陸で新たな協力のチャンスを広げている。南京税関によると、1~7月の同省の対アフリカ貿易額は27・5%増の1113億4千万元に上った。

   浙江省義烏市は「世界の雑貨の町」と呼ばれ、巨大卸売市場の義烏国際商貿城には210万種類の商品が集まり、貿易相手は230以上の国・地域をカバーする。同市は中国・アフリカ貿易で大きな役割を発揮し、対アフリカ輸出額は全国の12分の1を占め、昨年輸出額が10億元を超えたアフリカの国は24カ国を数える。今年1~7月に同市にやってきたアフリカ人バイヤーは延べ5万人を超え、3千人以上のアフリカ人商人が長期滞在している。

   アフリカ東部のジブチは多くのアフリカ諸国にとっての主要貿易拠点であり、「21世紀海上シルクロード」がアフリカにつながる窓口でもある。同国にあるジブチ国際自由貿易区は、中国企業が現地との協力で建設した。「ジブチは東アフリカの主要な貿易窓口だ。アフリカの約5億人の市場とつながっており、彼らの衣食住や交通に対するニーズをターゲットに商品を選んでいる」。同地で中国企業が運営する越境電子商取引(EC)プラットフォームDjimartの運営責任者である劉磊(りゅう・らい)氏は語る。中国の産業ベルトと積極的に連携し、長江デルタや珠江デルタなどの製造業集積地域から「工場型」の販売者を積極的に誘致。強力な陸海空の国際貨物輸送能力を生かし、今年の同自由貿易区での取引貨物量は500立方メートルを突破する見込みだという。

   北京市にある対外経済貿易大学国際経済研究院の桑百川(そう・ひゃくせん)院長は、中国には成熟した使える技術や設備、潤沢な資金がある一方、アフリカ諸国は人的資源と天然資源で優位性を持っており、「中国とアフリカは経済の相互補完性が高い」と指摘。双方が貿易を強化することは、お互いの強みや広大な市場を利用し、相互利益とウィンウィン、共同発展を実現する助けになるとの見方を示した。(記者/何磊静)

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