【新華社北京9月5日】中国国家知識産権局はこのほど、「2024年地理的表示(GI)保護プロジェクト実施リスト確定に関する通知」を発表し、北京市昌平区のイチゴ、江蘇省南京市の絹織物「雲錦」、福建省晋江市磁竃窯の陶磁器など44品目がGIリストに掲載された。プロジェクトの実施期間は今年8月から25年7月までの1年間。
同局の担当者は「GI保護プロジェクトを契機に、品質や特徴が優れ、工程の基盤も良好で、産業規模の大きな複数のGIの保護と発展を推し進める。実施リストには国の農村振興の重点支援県に関連するプロジェクトも多い」と説明した。
実施リストに選出された製品の種類は農林産品・食品、中薬材(中国伝統医薬の材料)、手工芸品など多岐にわたる。例えば、河北省唐山市遷西県のクリ、内モンゴル自治区シリンゴル(錫林郭勒)盟ソニド(蘇尼特)の羊肉、黒竜江省東寧市のキクラゲ、安徽省黄山市の緑茶「黄山毛峰茶」、青海省ツァイダム(柴達木)盆地のクコ、雲南省石屏県の「石屏豆腐」などである。
プロジェクトは地方の法規や基準の制定を推進し、産地の等級区分や製品の品質・特徴の区分を行うとともに、トレーサビリティ体制の構築、権利侵害に対する苦情や通報体制の整備などの具体的な措置を通じ、GIの保護と発展に向けて実践的な経験を提供するという。