【新華社ハボローネ8月31日】アフリカ・ボツワナの南部のクウェネン地区にあるモパネ小学校は中国の支援を受けて建設され、2021年に児童の募集を開始し、就学難や学習環境の問題を改善してきた。優れた設備と教育成果は保護者や児童から好評を得ている。
モパネ小学校の事務室で取材を受けるガゴイツィウェ・マラタ校長。(8月15日撮影、ハボローネ=新華社配信)
首都ハボローネから約15キロ離れたモパネは現在約3万人の人口が増え続け、国内で特に人口増加の速い村の一つとなっている。
同校の建設前にあった唯一の学校はすでに需要を満たせなくなっており、多くの児童が早朝に家を出て近隣の村まで長距離を歩いて通学するか、車でハボローネの学校に通い、遅い時間に帰宅していた。経済的に苦しく交通費を支払えない家庭もあった。
中国が建設を支援したボツワナのモパネ小学校。(8月15日撮影、ハボローネ=新華社配信)
モパネ小の在校生は約900人。わが子を入学させたいという保護者の申請が毎年大量に寄せられる。
学校の延床面積は7400平方メートルで、明るい教室と広い運動場、各種体育施設、近代的な図書館、コンピューター室、実験室、障害者用トイレを備えている。昨年初めて実施した全国小学校卒業試験では合格率98・3%で地区トップ、全国12位の成績を収めた。ガゴイツィウェ・マラタ校長は教師と児童、保護者が共に努力した結果であり、中国大使館の支援も欠かせなかったと話した。
モパネ小学校で授業を受ける児童ら。(8月15日撮影、ハボローネ=新華社配信)
同校で教師を務めて2年になるベイム・マレテさんは、定期的な訪問を含む中国大使館の一貫した支援により教育成果が大きく向上していると語り、実験室やコンピューター室を使った情報技術(IT)教育の推進も学校の成功につながったとの見方を示した。
中国がボツワナで建設を支援した小学校は同校とクブン小、ディノクワネ小の計3校。中国の范勇(はん・ゆう)駐ボツワナ大使は、3校が子どもたちの教育環境を確実に改善し、基礎教育の発展をしっかりと支えていると表明した。
中国が支援した4校目の小学校であるラマエバ小もすでに完成し、年内にボツワナ政府に引き渡される見込みとなっている。14教室に560人を収容できる学校は、同国北部の子どもたちの教育へのアクセスを容易にすることが期待されている。