【新華社洛陽8月30日】中国の送電大手、国家電網傘下で中国河南省洛陽市新安県の電力供給を担う国網新安県供電のサービスチームはこのほど、アルミニウム複合材料の新素材メーカー洛陽中超新材料を訪れ、太陽光発電の専門的検査とメンテナンスを実施し、企業の省エネとコスト削減を支援した。
国網新安県供電は、クリーンエネルギ―と低炭素転換のリーディングカンパニーとして、積極的にカーボンピークアウトとカーボンニュートラルを推進し、「省エネと二酸化炭素(CO2)削減」を実践している。
洛陽中超新材料は、屋根や屋上を利用した分散型太陽光発電所の建設に投資し、稼働後は年平均発電量が605万キロワット時(kWh)、年平均CO2排出削減量は5814トンに上ったという。同社責任者の楊晨光(よう・しんこう)氏によると、同社は経済成長、省エネ、環境保護を重視し、CO2排出削減の効果は顕著で、経済的利益と環境保護の両立を実現した。
ナトリウム金属の化学メーカー洛陽万基金属鈉は省エネコストの削減を足がかりとして、安全生産と省エネの双方で目標を達成した。
同社責任者の郭保華(かく・ほか)氏は「2023年の省エネでは、ナトリウムのトン当たり電力消費量が1万2411kWhと、前年同期比で143kWh減少し、年間約150万元(1元=約20円)のコスト削減を実現した」と述べた。
国網新安県供電の責任者は、「(CO2排出量を30年までに減少転換させ、60年までに実質ゼロにする)『双炭(ダブルカーボン)』目標に焦点を当て、電力供給会社は産業発展の電力需要を正確に把握し、送電網の構造転換と高度化を加速し、グリーン(環境配慮型)発展のコンセプトを絶えず実践している」と語った。
新安県は風力発電用ベアリングや先進的な装備製造(産業のために生産技術や設備、機械を提供する工業の総称)などの優位性のある分野で、絶えず省エネ技術の普及を進め、電力料金の優遇政策などを実施しており、優位性のある産業はさらなる低炭素、グリーン、質の高い発展に突き進んでいるという。