【新華社五指山8月28日】中国海南省はヤシやビーチなど自然の景観だけでなく、悠久の歴史を持つ民族伝統工芸も数多くあり、同省の無形文化遺産、リー族(黎族)の伝統織物「黎錦(リージン)」はその一つとなる。
黎錦は「海南のシルク」として知られ、海南リー族の人々が長い年月の中で創り出した独特の錦織芸術。鮮やかな色彩やさまざまな模様、精緻な技術で有名で、海南民族文化の重要な一部となっている。
伝統的な黎錦の製造工程は、紡ぎ、染め、織り、刺しゅうの4段階に分けられる。海島綿(カイトウメン)を紡いで細い糸にし、動植物や鉱物などから抽出した染料に色を加え、織機で細やか模様を織り込み、最後に刺しゅうで彩りを加え、唯一無二の芸術品となる。(記者/趙玉和、郭良川)