中国外交部、カナダの中国ＥＶ追加関税に「貿易問題の政治化やめよ」

   【新華社北京８月２８日】中国外交部の林剣（りん・けん）報道官は２７日の記者会見で、カナダが中国製電気自動車（ＥＶ）に１００％の関税を課すと発表したことに関し、カナダに対し、誤った措置を直ちに改め、経済・貿易問題の政治化をやめるよう求めた。林氏は次のように述べた。

　 商務部の報道官が既に中国の厳正な立場を表明している。私が強調したいのは、カナダの今回の措置が客観的事実を無視し、世界貿易機関（ＷＴＯ）のルールを顧みない、歴史の流れに逆らう典型的な保護主義のやり方だということだ。両国の経済・貿易関係を破壊し、カナダの企業や消費者の利益を損なうだけでなく、カナダのグリーンシフトと世界の気候変動対応の努力にも寄与しない。中国は強烈な不満と断固とした反対を表明する。

　 補助金で産業競争力を補うことはできない。保護主義が保護するのは時代遅れであり、失うのは未来である。中国のＥＶ産業は持続的な技術的革新、整った産業チェーンとサプライチェーン、十分な市場競争をよりどころに急速な発展を遂げた。これは比較優位性と市場ルールの相乗効果によるものである。

　 カナダに対し、客観的事実を尊重し、ＷＴＯのルールを順守し、誤った措置を直ちに改め、経済・貿易問題の政治化をやめるよう促す。中国はあらゆる必要な措置を取り、自国企業の正当な権益を断固として守っていく。