渤海湾初の1千億立方メートル級大型ガス田「渤中19−6」。(7月26日撮影、天津=新華社配信)
【新華社天津8月28日】中国石油大手の中国海洋石油集団は24日、渤海湾初の1千億立方メートル級大型ガス田「渤中19−6」の累計生産量が10億立方メートルを超えたと発表した。
「渤中19−6」は渤海中部海域に位置し、平均水深は約20メートル。確認埋蔵量が天然ガス2千億立方メートル、石油2億立方メートルを超える中国東部初の1千億立方メートル級大型整装コンデンセートガス田で、ガス田試験区が2020年10月、第1期開発プロジェクトが2023年11月にそれぞれ稼働した。これまでに6基の海洋プラットフォームが完成し、ピーク時の天然ガス生産量は日産240万立方メートルと生産能力建設は急速に進展している。
中国海洋石油天津分公司渤海石油研究院のエンジニアによると、「渤中19−6」の石油と天然ガスは深さ5千メートルを超える潜丘構造の貯留層に埋蔵されている。開発井の深さは平均5598メートルで、深さ6千メートルを超える超深井も20本あり、最も深いものは6494メートルに達する。
「渤中19−6」ガス田プロジェクトは、京津冀(北京・天津・河北2市1省)地区と環渤海地区のガス需要と国のエネルギー安全保障を保障し、エネルギー構造を最適化する上で重要な意味を持つ。中国海洋石油天津分公司の張春生(ちょう・しゅんせい)副総経理は「渤中19−6」が石油・ガス生産量増加の重要時期に入ったと説明。プロジェクト建設の着実な推進は、ガス田の今後の開発を安全かつ効率的に進める上で重要な実践的意義を持ち、渤海深部での石油・ガス資源の大規模開発を効果的に促進すると語った。