【新華社北京8月28日】中国軽工業連合会の最新データによると、上半期(1~6月)の一定規模(主要業務の年間売上高2千万元、1元=約20円)以上の軽工業企業の増加値(付加価値額)は前年同期比で5・3%増加した。軽工業の生産が急増し、消費市場は着実に拡大し、産業構造の転換と高度化が進み、工業経済の安定した成長を効果的に支えた。
国家統計局の統計対象となる主要軽工業製品91品目のうち、72・5%を占める66品目の生産量が増加した。うちエアコン、太陽電池など18品目の生産量は2桁増を維持し、生産が安定的に伸びた。軽工業製品11品目の小売売上高は4・4%増の約3兆8千億元となり、社会消費財小売総額の15・9%を占めた。
軽工業製品の輸出も強靭(きょうじん)性を保った。中でも家電、家具などの伸びは10・0%を超え、国内外市場の規模は着実に拡大した。
同連合会の張崇和(ちょう・すうわ)会長は、安定成長、内需拡大、消費促進に向けた一連の推進策のもと、軽工業経済が年初以降、回復・上向き基調にあると指摘。その上で、生産は高めの伸びとなり、市場が着実に拡大し、利益水準は高まり、投資は大幅に増え、「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)が強化されつつあるとの見方を示した。