【新華社北京8月27日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は26日の記者会見で、南沙群島仙賓礁付近海域で25日に起きたフィリピン船の不法侵入と中国海警船への衝突について、フィリピンに対し、権利侵害と挑発行為の即時停止と船舶の即刻退去を求めた。
林氏は次のように述べた。仙賓礁は中国南沙群島の一部である。フィリピン漁業水産資源局の公船は25日、中国側の断固とした反対と再三の制止を無視して仙賓礁付近海域に不法侵入し、法執行にあたっていた中国の海警船に故意に衝突した。衝突の責任は完全にフィリピン側にある。中国海警局は国内法と国際法に基づき、フィリピン船に対して必要な措置を取った。現場での行動は専門的、自制的で規範的だった。
フィリピンは一時期以来、沿岸警備船や公船を頻繁に派遣して仙賓礁付近海域へ不法侵入し、仙賓礁の潟湖(せきこ)に長期間滞在する警備船に補給を行い、長期的な滞在をくわだてている。フィリピンの行為は中国の主権を重大に侵害し、南中国海各国行動宣言に著しく違反し、南中国海の平和と安定に深刻に損なった。中国はフィリピンに対し、権利侵害と挑発行為を直ちに停止し、船舶を即刻退去させるよう促す。中国は引き続き強力な措置を断固講じ、自らの領土主権と海洋権益を守り、南中国海各国行動宣言の厳粛性を守っていく。