24日、「シフゾウの伝奇」展を見学する来場者。(天津=新華社記者/周潤健)
【新華社天津8月27日】中国天津市の天津自然博物館で23日、「シフゾウの伝奇」展が始まった。天津自然博物館と北京南海子シフゾウ苑博物館の共催で、中国によるシフゾウ保護の輝かしい軌跡などを紹介する。
シフゾウは中国固有の古代種で、中国東部の温暖湿潤なモンスーン地域を起源とし、かつては長江中流域に広く分布していた。人類による過度の狩猟と生息地の環境破壊により、商周時代以降は個体数が徐々に減少、最後の群れは清代皇室の庭園で柵に囲われて飼育されていた。
24日、「シフゾウの伝奇」展を見学する来場者。(天津=新華社記者/周潤健)
同展は標本やレプリカ、写真、絵画などを通じてシフゾウの起源や進化、特徴、生活特性、歴史と文化を詳細に説明。科学的な発見や中国本土での絶滅、海外流出といった、近代以降シフゾウがたどってきた歴史を振り返るとともに、中国本土への再導入や個体群の回復、野生個体群の復活などの成果についても紹介する。
会期は11月24日までで、無料で一般公開されている。(記者/周潤健)
24日、「シフゾウの伝奇」展を見学する来場者。(天津=新華社記者/周潤健)
24日、「シフゾウの伝奇」展で展示された、シフゾウの角。(天津=新華社記者/周潤健)
24日、「シフゾウの伝奇」展で展示された「乾隆鹿角」(レプリカ)。(天津=新華社記者/周潤健)