【新華社満州里8月26日】中国各地では真夏を迎え、果物や野菜の生産や販売がピークとなっている。内モンゴル自治区北東部の満州里市にある満州里道路口岸(通関地)ではここ数日、ブドウ、かんきつ類、ドラゴンフルーツ、トマト、ピーマンなど新鮮な果物や野菜を積んだ車両が全国から続々と到着し、通関手続きを完了した後、「一帯一路」共同建設国に向かって出発している。
地元の貿易会社、満州里恒額貿易の責任者、張霄(ちょう・しょう)氏は「国産の果物や野菜はここ数年、品質がますます向上し、外国の消費者の間で人気となっており、毎年外国からの注文が大量に入っている。今年、果物や野菜の輸出注文件数は着実に増加し、輸出品はますます豊富になり、輸出方法も多様化している」と述べた。
内モンゴル自治区の果物・野菜輸出産業は力強い発展の勢いを示しており、国際市場で次第に頭角を現している。満州里税関の統計によると、今年1~7月までに満州里道路口岸経由で輸出された果物や野菜は、前年同期比70・1%増の15万3千トンで、輸出額は前年同期比87%増の11億4千万元(1元=約20円)となっている。さらに、中国・モンゴル国境最大の陸路口岸、エレンホト口岸を管轄するエレンホト税関(内モンゴル自治区エレンホト市)によると、同口岸では今年1~7月までに、前年同期比35・5%増の8万9千トンの果物や野菜を輸出した。輸出総額は前年同期の2・7倍に当たる3億2千万元に達した。
エレンホト口岸はモンゴルの首都ウランバートルから714キロの距離にあり、独特の立地条件と便利な輸出環境を備えており、モンゴルへの果物や野菜のほとんどは同口岸を通じて輸出されている。地元の貿易会社、エレンホト市昊罡果蔬糧油進出口園区の張玉成(ちょう・ぎょくせい)総経理は、「新鮮な果物や野菜が速やかにモンゴルに出荷され、モンゴルの人々の食卓を豊かにしている。今年に入りモンゴルへの果物や野菜の輸出は急速に伸びている」と語った。(記者/哈麗娜)