【新華社北京8月21日】中国は今後3~5年の間に、ビッグデータや人工知能(AI)などの新興デジタル技術を中医薬(中国伝統医薬)の伝承・イノベーション・発展の全プロセス・各段階に応用し、中医薬関連データの共有、流通、利用を促すとともに、中医薬に関連する産業・産業チェーン・プロセスのデータを効果的に連携させ、「中医薬のデジタル化・スマート化」を進める。中国国家中医薬管理局が明らかにした。
新興デジタル技術は中医薬の現代化発展を力強く支えている。データ要素の乗数効果を十分に発揮させ、中医薬データの価値を引き出すため、国家中医薬管理局、国家データ局はこのほど、「デジタル中医薬の発展促進に関する若干の意見」を共同で発表し、20の具体的な措置を打ち出した。
中医薬サービスの向上に向けたデジタル支援については、中医学医療機関が業務プロセスのデジタル化を推進し、予防、治療、リハビリテーション、個人の健康管理を一元化したデジタル中医薬サービスモデルを構築することを奨励する。中医薬の特徴を持つスマート電子カルテ、スマート予診・フォローアップなどのシステム開発を奨励し、中医薬データのスマートな収集能力を向上させる。
中医学医療機関の電子カルテデータの相互接続を推進、検査結果の共有を促進するなどの措置も打ち出し、モデル効果のあるスマート中医薬局や地域のスマート共有中医薬局の建設の奨励やクラウド煎じ薬サービスの提供により、便利で行き届いた中医薬サービスを提供する。
ビッグデータやAIなどの新興デジタル技術を活用した中医学健康モニタリング機器や健康管理プラットフォームの開発を奨励し、中医学の体質データなどの収集・記録を通じ、健康診断や病気の予防などのデータを統合させ、積極的な健康管理、個人の健康プロファイリング、AIと医療ヘルスケアの応用、重点対象層の健康保障、公衆衛生・健康の政策決定支援システムの構築とデータ応用の実証研究を展開する。