ノービザ入国やモバイル決済 加熱する外国人訪中観光の背景

ノービザ入国やモバイル決済 加熱する外国人訪中観光の背景

新華社 | 2024-08-19 11:12:21

山西省晋中市平遥県の平遥古城で、麺食文化を体験するフランス人観光客のジェラール・グロタンさん(左端)と妻のエレナさん(右から2人目)。(7月15日撮影、太原=新華社記者/王学濤)

  【新華社太原8月19日】海外で中国への観光熱が高まり続けている。ブームの背景には中国でのスムーズな入国、快適な移動、便利な買い物などがあることが、取材を通じて分かった。

  オランダ人観光客のバーバラさんは、夫と娘と1カ月かけて中国を旅行している。中国語が分からないので、事前準備は周到だった。ビザ申請は多くの書類が必要なため、専門機関に依頼。1人あたり2500元(1元=約21円)かかったが「その分の価値はあった」と語った。

山西省晋中市平遥県の平遥古城を観光する外国人観光客。(4月12日撮影、太原=新華社配信/趙暁紅)

  外国人観光客には、中国で交通機関や宿泊施設を手配する上でさまざまな選択肢がある。バーバラさんらはチケット代理店に全てのホテルと高速鉄道乗車券を依頼した。息子と中国に来た米国人観光客のジュディスさんは観光地に行くタクシーをホテルで予約した。スペイン人観光客のアンナさんはタクシー配車アプリを利用したという。

  中国のビザ免除対象国が増えるにつれ、国際線の運行再開も続き、中国での商談や観光も回復が加速している。全国の移民管理部門が今年上半期(1~6月)に検査した出入境者は前年同期比70・9%増の2億8700万人で、うちビザなし入国の外国人は2・9倍の854万2千人となった。

山西省晋中市平遥県の平遥古城で、麺食文化を体験する外国人観光客。(4月12日撮影、太原=新華社配信/趙暁紅)

  フランス人観光客のジェラール・グロタンさんと妻のエレナさんは、麺食文化を体験するために山西省晋中市平遥県の平遥古城を訪れた。ジェラールさんは、中国のビザなし政策により、フランス人観光客は15日以内の滞在であればパスポートだけで直接、航空機に乗れると語った。

  現金とクレジットカードは中国での有効な支払い方法だが、モバイル決済は旅行体験を「アップグレード」できる。スマートフォンに電子決済サービスの「支付宝(アリペイ)」や「微信支付(ウィーチャットペイ)」をダウンロードし、キャッシュカードに紐付ければ支払いがスムーズになる。空港の外国人向けサービスセンターでは、モバイル決済サービスを有効にする方法を教えてもらえる。

山西省晋中市平遥県の平遥古城で、麺食文化を体験する外国人観光客。(4月12日撮影、太原=新華社配信/趙暁紅)

  山西省平遥市の民宿ではオランダ人観光客のテウンさんが妻と息子、2人の娘と食事をしていた。北京、平遥、西安、成都、麗江、桂林などを3週間かけて回るという。テウンさんは「中国はモバイル決済がとても進んでいる。支付宝と二次元コードは大変使いやすく、買い物に便利だ」と語った。(記者/姜淏然、王学濤)

山西省晋中市平遥県の平遥古城を観光する外国人観光客。(7月15日撮影、太原=新華社記者/王学濤)

山西省晋中市平遥県の平遥古城の民宿で、家族と食事をするオランダ人観光客のテウンさん(右端)。(7月15日撮影、太原=新華社記者/王学濤)

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