第20回中国国際デジタルインタラクティブエンターテインメント展示会(ChinaJoy2023)にあるテンセント傘下のゲーム開発会社、騰訊遊戯(テンセントゲームズ)のブース。(2023年7月28日撮影、上海=新華社記者/辛夢晨)
【新華社北京8月19日】中国IT大手の騰訊控股(テンセント)がこのほど発表した2024年第2四半期(4~6月)決算は売上高が前年同期比8%増の1611億1700万元(1元=約21円)、非国際会計基準(Non-IFRS)ベースの純利益が53%増の573億1300万元だった。売上高総利益は21%増の859億元、Non-IFRSベースの営業利益は27%増の584億4300万元で、伸び率はいずれも売上高を上回った。
通信アプリ「微信(ウィーチャット)」の動画配信機能「微信視頻号(ウィーチャットチャンネル)」やミニプログラム(ミニアプリ)、大規模言語モデル(LLM)、クラウド経由でソフトウエアを提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)など、複数の新事業が急成長し、質の高い収入を生み出している。三大部門の売上高はそろって増加し、フィンテック・法人サービス部門は4%増の504億4千万元、ネット広告部門は19%増の298億7100万元、付加価値サービス(VAS)部門は6%増の788億2200万元だった。うち海外ゲーム事業は9%増の139億元、国内ゲーム事業は9%増の346億元、SNS(交流サイト)事業は2%増の303億元となった。
研究開発支出は172億7700万元で、18年からの6年余りで3026億元を超えた。国内版と海外版を合わせた「微信」の月間アクティブユーザー数(MAU)は6月末時点で3%増の13億7100万人、付加価値サービスの登録アカウント数は12%増の2億6300万件、SNS「QQ」のモバイル端末向けサービスの月間アクティブアカウント数は横ばいの5億7100万件だった。
1~6月の売上高は7%増の3206億1800万元、Non-IFRSベースの純利益は53%増の1075億7800万元となった。