8日、海南環島観光道路の文昌区間。(ドローンから、海口=新華社記者/郭程)
【新華社海口8月16日】中国海南省の環島観光道路は昨年12月に全線が開通し、海南島の新たな人気スポットとなった。総延長は988キロで、海口、文昌、瓊海(けいかい)など沿岸12市・県を通り、沿線の特色ある入り江や町、景勝地などを結んでいる。
夏休みシーズンの到来とともに、自家用車や自転車、バイクなどで海南環島観光道路を巡る観光客が増加している。風光明媚な場所に加え、宿泊や休憩ができる同観光道路の「驛站(休憩所)」も多様なニーズに応え、インターネット上で話題になっている。
8日、海南環島観光道路の文昌区間に位置する木蘭湾で磯遊びをする人たち。(ドローンから、海口=新華社記者/郭程)
同省儋州(だんしゅう)市光村鎮の「儋耳追光驛站」は同観光道路で最初に建設された3施設の一つで、海に面した松林の中に30棟余りの独立した小さな庭と整った設備を持つオートキャンプ地がある。儋耳追光驛站の馮玲(ふう・れい)副総経理は、観光客はここで、海のアクティビティーやキャンプを楽しみ、周辺の漁村の風情も感じることができるとし、関連業界が特別な体験を提供すると胸を張った。
海南省儋州市にある観光道路の休憩所「儋耳追光驛站」に広がる海辺の風景。(7月5日撮影、海口=新華社記者/周慧敏)
環島観光道路の人気上昇により周辺地域にも発展の波が広がり、近隣住民の多くが観光業に従事するようになった。
同省観光・文化・ラジオ・テレビ・スポーツ庁の担当者は、引き続き道路沿線に多くの特色あるスポットを設置し、農村との相互発展を目指しつつ地域振興を推進していきたいと述べた。(記者/周慧敏、程瀟)