中国共産党3中全会「決定」の用語解説(4) 未来産業

中国共産党3中全会「決定」の用語解説(4) 未来産業

新華社 | 2024-08-15 16:46:17

   【新華社北京8月15日】中国共産党が7月の第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)で採択した「改革のさらなる全面深化と中国式現代化の推進に関する中国共産党中央委員会の決定」について、重要な用語を解説する。第4回は「未来産業」。

  ▽「決定」の原文

  重要汎用(はんよう)技術、フロンティア技術、現代工学技術、画期的技術のイノベーションを強化し、新たな領域と競争分野における制度的な取り決めを進め、未来産業への投入を増やす仕組みを確立し、次世代情報技術、人工知能(AI)、航空宇宙、新エネルギー、新素材、ハイエンド設備、バイオ医薬、量子技術などの戦略的産業の発展につながる政策とガバナンス体系を整備、新興産業の健全で秩序ある発展を導く。(「決定」第3章「経済の質の高い発展推進のための体制・仕組みの整備」より)

  ▽用語解説

  未来産業とは、現在は萌芽期または産業化の初期段階にあるものの、最先端技術を動力とし、著しい戦略性、先導性、画期性、不確実性を備えた将来性のある新興産業を指す。新たな科学技術革命と産業革命の方向を指し示す未来産業は、最も活力に満ちた経済成長の原動力であり、先導的な支柱産業としての育成が期待されると同時に、「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)形成のための要となる。世界の主要国は未来産業発展で優位に立つべく布石を急いでいる。中国は未来の発展の主導権をしっかり掌握するための戦略的選択として、製造、情報、素材、エネルギー、宇宙、健康などの分野を重点に、AI、脳型AI、量子技術、原子レベル生産技術、バイオものづくり、人型ロボット、低空経済、水素エネルギーなどの未来産業を大いに発展させる。

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