インドネシア大統領、中国製ARTに試乗

インドネシア大統領、中国製ARTに試乗

新華社 | 2024-08-15 11:01:14

13日、インドネシアの新首都ヌサンタラでARTに試乗するジョコ大統領(右から2人目)。(ヌサンタラ=新華社配信)

  【新華社ヌサンタラ8月15日】インドネシアのジョコ大統領は13日、新首都ヌサンタラで複数の閣僚らと共に中国企業が開発したセンサー誘導式無軌道ガイドウェイシステム(ART)に試乗した。ジョコ氏は、ARTが従来の軌道交通に比べ、持続可能で費用対効果の高い代替案を提供できるだろうと述べた。

  試乗は新大統領府前から出発し、調整省の四つの庁舎を回り、大統領府に戻る行程で約2キロだった。

  ジョコ氏は同日、ART試乗に先立ち開かれた州・市・県責任者会議でARTと従来型軌道交通を比較し、交通渋滞が増す都市においてARTのコストは地下鉄やライトレールより明らかに安いと指摘。「インドネシアはグリーン(環境配慮型)エネルギーの交通手段で都市部の汚染に対処する必要があり、ARTは一つの解決策として発展を続ける都市に適合している」と述べた。

13日、インドネシアの新首都ヌサンタラでARTに試乗するジョコ大統領(右から2人目)。(ヌサンタラ=新華社配信)

  ジョコ氏が試乗したARTは、中国の国有大型企業、中国北方工業傘下でインフラ建設などを手がける北方国際合作と鉄道車両大手、中国中車集団が共同で発表。両社はヌサンタラへのART導入を共同で進めている。

  ARTは中車集団が独自に設計開発したイノベーション技術で「バーチャル軌道のライトレール」と呼ばれる。レールではなくゴムタイヤを採用し、道路に描かれた白線マーカーをセンサーで読み取り自律的に走行する。レール敷設など多額のインフラ投資も節約できる。

13日、インドネシアの新首都ヌサンタラを走行するART。(ヌサンタラ=新華社記者/徐欽)

  北方国際合作の王暁冰(おう・ぎょうひょう)副総経理によると、ARTは仮想軌道や中国の衛星測位システム「北斗」、自律運転、純電池動力などの新技術を採用し、同程度の輸送量の路面電車に比べ低コスト、短工期、高い柔軟性などの優位性を持つという。

  同社によると、ARTは中国の複数の都市やアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで既に商業運転が行われている。

13日、インドネシアの新首都ヌサンタラを走行するART。(ヌサンタラ=新華社記者/徐欽)

13日、インドネシアの新首都ヌサンタラを走行したART。(ドローンから、ヌサンタラ=新華社記者/徐欽)

13日、インドネシアの新首都ヌサンタラを走行したART。(ドローンから、ヌサンタラ=新華社記者/徐欽)

13日、インドネシアの新首都ヌサンタラでARTの車両をバックに記念撮影するスタッフ。(ヌサンタラ=新華社記者/徐欽)

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