【新華社北京8月14日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は13日の記者会見で、フィリピン軍のブラウナー参謀総長が10日に声明を発表し、中国空軍戦闘機2機が8日に南中国海の黄岩島海域で危険な行動をとったと主張したほか、11日には同国のマルコス大統領が「不法かつ軽率」と中国を非難したことについて質問を受け、中国軍は法に基づき必要な措置を講じ、領土主権と海洋権益を守ると表明し、次のように述べた。
黄岩島は中国固有の領土で、中国は黄岩島とその周辺海域に争う余地のない主権を有している。フィリピン軍機は8月7日と8日の2度にわたって黄岩島付近の空域に侵入し、中国の主権を著しく侵犯、国際法や国際関係の基本ルールに対する重大な違反を犯した。中国軍は法に基づき必要な措置を講じ、現場での行動は専門的かつ規範的で、中国国内法および国際法に適合するものだった。
指摘しなければならないのは、フィリピンが米国、オーストラリア、カナダとのいわゆる南中国海合同巡航中に軍機を派遣し、中国の黄岩島空域に侵入したことで、これは下心を持った悪意ある挑発だ。中国はフィリピンに対し、黄岩島での主権侵犯や挑発行為を即時停止し、好き勝手な振る舞いをやめるよう警告する。中国は引き続き法に基づき断固たる措置を講じ、自国の領土主権と海洋権益を揺るぎなく守る。