7月26日、北京市にある「劇場版ブルーロック-EPISODE 凪-」のテーマシアター。(北京=新華社記者/呉寒氷)
【新華社北京8月6日】日本の人気サッカーアニメ「ブルーロック」の劇場版「ブルーロック-EPISODE 凪-」がこのほど、中国本土で封切られた。「スラムダンク」「ハイキュー!!」に続くスポーツアニメの劇場版で、7月26日の公開初日以来、ファングループや映画館が相次ぎ上映イベントを企画、旋風を巻き起こしつつある。
原作漫画「ブルーロック」は2018年に講談社の漫画雑誌で連載が始まって以来、注目を集めてきた。従来のサッカー漫画とは一線を画したストーリー展開は多くの人気作品を圧倒、23年の年間漫画販売部数1位に輝いた。アニメシリーズは中国国内の配信サイトで2億回以上の再生回数を記録し、動画配信大手の嗶哩嗶哩(ビリビリ)では10点満点中9・5の高評価を獲得した。
7月26日、北京市にある「劇場版ブルーロック-EPISODE 凪-」のテーマシアター。(北京=新華社記者/呉寒氷)
日本のスポーツアニメは、独特の魅力と深いテーマで世界中のファンをとりこにしている。「スラムダンク」のチームワークと闘争心、「ハイキュー!!」の忍耐力と夢を追う姿勢、「ブルーロック」の自分への挑戦と成長など、いずれの作品もポジティブな価値観と心の在り方を伝え、視聴者の好評を博している。
中国本土市場でもここ数年、スポーツアニメ作品の人気が続いている。データによると、劇場版「ブルーロック」の前売り券の売り上げは1千万元(1元=約21円)を突破、公開1週目の興行収入は3千万元を超えた。7月20日に上海で行われたプレミア上映では、客席から「試合シーンに胸アツ」「登場人物の成長ストーリーにも考えさせられた」などの声が聞こえた。
7月26日、北京市にある「劇場版ブルーロック-EPISODE 凪-」のテーマシアター。(北京=新華社記者/呉寒氷)
ある観客は「22年のワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表が見せた素晴らしいプレーを思い出した。日本のサッカーに対する愛と関心の高さが伝わってくる」と語った。(記者/呉寒氷)
上海市の映画館で行われたプレミア上映会に集まったファン。(7月20日撮影、上海=新華社記者/呉寒氷)
上海市で行われたプレミア上映会で特別映像を見るコスプレーヤー。(7月20日撮影、上海=新華社記者/呉寒氷)