BYDが日本で発売したEV「SEAL(シール)」の試乗車。(6月25日撮影、東京=新華社記者/張笑宇)
【新華社北京8月5日】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)はこのほど、配車サービスのUberと、複数年の戦略的パートナーシップの締結で合意したと発表した。世界の主要市場にBYDの新車を10万台導入し、UberプラットフォームのEV台数の充実を図る。
両社の提携は欧州と中南米からスタートし、中東、オーストラリア、ニュージーランドなどへと拡大する。ドライバーのEV利用を促すため、ドライバーに対する充電料金の割引や車両のメンテナンス、保険料金の優遇、市場の状況に応じた融資やリースなども行う考えを示した。
BYDの王伝福(おう・でんふく)董事長兼総裁は、両社がイノベーションに力を入れ、クリーンでグリーン(環境配慮型)な世界を共同構築していると紹介。双方が手を取り合って未来に向かっていることを嬉しく思うと語った。
Uberのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は、ドライバーのEV運転時間が長い場合、二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果は一般の運転手の5倍に上ると強調。BYDと深く提携することで、ユーザー体験の向上、社会価値の創出に尽力すると述べた。
BYDは今年、海外進出を加速させており、新エネルギー車(NEV)の販売先は80数カ国・地域に及ぶ。