北京で30年以上続くショッピングモール、魅力の秘密に迫る

北京で30年以上続くショッピングモール、魅力の秘密に迫る

新華社 | 2024-08-05 13:53:07

7月31日、燕豊商場の入り口。(北京=新華社記者/李卓璠

  【新華社北京8月5日】中国北京市朝陽区に開業30年以上を経てもなお、住民に親しまれるショッピングモールがある。1992年に開業した「燕豊商場」は、昔からの常連客だけでなく、レトロな雰囲気を好む若者からも支持されている。

  90年代の内装をとどめたモールに入ると、食欲をそそる惣菜店や飲食店が目に飛び込む。「お孫さんはもう夏休み? 一緒に文房具を買いに来たの?」「今日もいつも通り250グラムの牛肉でいいかい?」モールのあちこちで店員と買い物客の親しげな会話が飛び交う。

7月31日、燕豊商場の外観。(北京=新華社記者/李卓璠)

  人情味あふれる雰囲気は、常連客を引き付けて離さないこのモールの「宝物」の一つだ。販売員の田(でん)さんは「買い物客は基本的に近くの住人で、常連さんばかりだから、買いたいものも大体分かっているし、買い物ついでにおしゃべりして、ご近所同士みたいなものよ」と紹介した。

  幅広い商品とサービスも、顧客に足を運ばせる理由の一つ。昔ながらのほうろうのマグカップから流行のコーヒーメーカーまで、輸入菓子から各種ウィッグまで、日常生活で必要なものをほぼ網羅している。子どもの頃、両親と来ていたという黄(こう)さん(28)は「必要なものは何でもここでそろう。この前シャワーヘッドが壊れた時も、ネットで注文するよりここへ来た方が早くてとても便利だった」と語った。

7月31日、燕豊商場のキャンディ売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

  物販に加え、靴や時計の修理、洋服直し、絵の表装、合鍵作成などの生活関連サービスも提供している。毛糸や生地を選んで自分だけの手編みのセーターや旗袍(チーパオ、チャイナドレス)をオーダーすることもできる。

  田さんによると、客層は年配が中心だが、ここ数年は徐々に若者も増えてきた。レトロな内装が気に入って写真を撮りに来る人もいれば、他の実店舗ではあまり売っていないが、すぐに必要な小さな部品を買うために訪れる人もいるという。

7月31日、燕豊商場で買い物をする顧客。(北京=新華社記者/李卓璠)

  小売業界でオンラインショッピングが主流となっても、この人情味あふれる老舗ショッピングモールは、豊富な品ぞろえと確かな品質、良心的な価格、親しみやすい雰囲気などから、今も近隣住民に愛されている。(記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場にある美食街。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の生活雑貨の売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の「串串香」の店。竹串に刺した具材をトウガラシなどの辛いスープに漬けて食べる。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場のお菓子売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の総菜売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の文房具売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の生活雑貨売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の生地売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場のパジャマ売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場のウィッグ売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の生活雑貨売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の時計売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の絵の表装カウンター。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の生活雑貨の売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の野菜売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場のお菓子売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場のお菓子売り場。(北京=新華社記者/李卓璠)

7月31日、燕豊商場の受付。(北京=新華社記者/李卓璠)

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