「蘭の約 グローバル文明対話の旅」のイベント、大阪で開催

「蘭の約 グローバル文明対話の旅」のイベント、大阪で開催

新華社 | 2024-08-05 13:57:06

2日、イベントであいさつする第1回蘭花賞の日本人審査員を務めた日中文化交流協会の中野暁専務理事。(大阪=新華社配信)

  【新華社大阪8月5日】中国外文局蘭花賞事務局と在大阪中国総領事館が共催する「蘭の約 グローバル文明対話の旅」シリーズの日本におけるイベントが2日、大阪で開催された。中国と日本の政府関係者、文化分野の専門家や学者、若者の代表など、各界から来賓80人以上が出席した。

  中国国務院新聞弁公室対外推広局の担当者は、中日両国には深い文化的結び付きがあり、蘭花賞をプラットフォームとして共に中日友好交流を語り、中日関係のさらなる発展推進に積極的に貢献したいとあいさつした。

2日、イベントで発言する日本の漢文学者で福山市立大学理事長の佐藤利行氏。(大阪=新華社配信)

  大阪府日中友好協会の小西禎一副会長は、日中関係は両国にとって重要な2国間関係であり、文化やスポーツなどの分野で両国の人々の交流と理解を促進することが重要だとした上で、協会として今後も民間レベルで両国の人々の相互理解を増進し、中日両国の平和共存、世代を超えた友好、互恵協力、共同発展という崇高な目標実現に向けて努力していく考えを示した。

  中国の方煒(ほう・い)駐大阪総領事代行はあいさつの中で、現在の中日関係は過去を受け継ぎ未来を開く重要な段階にあると指摘し、両国の文化分野における友好人士が、新時代の両国人文(人的・文化)交流の促進を自らの責任とし、世界の文明の多様性を尊重し、中日が共有する価値観と理念を発揚し、両国の文化資源を掘り起こし、双方向の人文交流を拡大し、両国関係の改善と発展に寄与することに期待を寄せた。

2日、会場で開催された「文明の開花」文化交流展で展示された中国と日本のトキ保護機関の間で交わされた交流協力の書簡。(大阪=新華社配信)

  イベント当日は蘭花賞国際文化サロンが開催された。第1回蘭花賞の日本人審査員を務めた日中文化交流協会の中野暁専務理事や日本の漢文学者で福山市立大学理事長の佐藤利行氏、京都国際芸術文化交流センターの傅巍(ふ・ぎ)理事長、大阪市立東洋陶磁美術館の守屋雅史館長ら来賓が、長年それぞれの分野で取り組んできた中日文化交流に関する友好のエピソードを披露した。2023年に第1回蘭花賞の友好使者賞を受賞したドキュメンタリー監督の竹内亮氏もビデオメッセージを寄せ、長年にわたり友好事業に携わってきたより多くの日本の人々が受賞できることを願っていると述べた。

  会場では「文明の開花」文化交流展も開催された。中国の無形文化遺産のろうけつ染めの技法で摩崖石刻「石門十三品」を表現した作品や、中日のトキ保護協力・交流の成果、篆刻(てんこく)、湖南省の一部地域で女性のみに伝えられてきた文字「女書」、書道などの芸術作品が展示され、来賓たちは足を止めて見入っていた。

2日、イベントであいさつする中国の方煒(ほう・い)駐大阪総領事代行。(大阪=新華社配信)

  蘭花賞は、中国外文局が22年に創設し、23年から世界中を対象として授与されるようになった国際文化賞で、主に中国文化を通じた国際交流に尽力し、文明間の交流と相互学習の促進に多大な貢献をした外国の個人または機関を表彰する。「蘭の約 グローバル文明対話の旅」シリーズイベントは、蘭花賞をプラットフォームとして開催される文化交流イベントで、文明間の交流と相互学習、多元的な共生の促進を目的としている。(記者/郭丹)

2日、イベントで発言する大阪市立東洋陶磁美術館の守屋雅史館長。(大阪=新華社配信)

2日、賞の説明をする蘭花賞事務局の李婕(り・しょう)高級主管。(大阪=新華社配信)

2日、会場で開催された「文明の開花」文化交流展で展示された無形文化遺産のろうけつ染めの技法で摩崖石刻「石門十三品」を表現した作品とカイコの繭で作ったパンダの置物。(大阪=新華社記者/郭丹)

2日、ビデオでメッセージを伝える、2023年第1回蘭花賞友好使者賞受賞者でドキュメンタリー監督の竹内亮氏。(大阪=新華社記者/郭丹)

2日、イベントであいさつする大阪府日中友好協会の小西禎一副会長。(大阪=新華社記者/郭丹)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。