武漢植物園の研究チーム、西蔵自治区でツリフネソウ属の新種発見

武漢植物園の研究チーム、西蔵自治区でツリフネソウ属の新種発見

新華社 | 2024-07-31 11:12:34

隆子鳳仙花。(組み合わせ写真、武漢=新華社配信)

  【新華社武漢7月31日】中国科学院武漢植物園(湖北省武漢市)はこのほど、中国の研究者が西蔵自治区南部でツリフネソウ属の新種を発見し、「隆子鳳仙花」と命名したと明らかにした。関連の研究成果は、国際的植物分類学誌「Phytotaxa」に掲載された。

  同植物園の胡光万(こ・こうばん)研究員によると、ツリフネソウ属は被子植物のうち最も種が多い属の一つで、世界には千種以上存在し、中国では約354種が記録されているという。

細果鳳仙花。(組み合わせ写真、武漢=新華社配信)

  胡研究員のチームは2022年、西藏自治区山南市隆子(ルンツェ)県で野外科学調査中に独特なツリフネソウを発見し、その後形態学的比較と分子系統学の分析を経て、新種であると同定し、「隆子鳳仙花」と命名したという。

  胡研究員によると、チームは今回の科学調査中、中国の新記録種となるツリフネソウ属の「細果鳳仙花」も発見した。これはもともとインドやネパールでのみ採集されていたもので、標本は少なく、今回同自治区で採集された種が中国初の発見となる。(記者/侯文坤)

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