【新華社ウルムチ7月31日】中国新疆ウイグル自治区の今年上半期(1~6月)の域内総生産(GDP)は9211億4千万元(1元=約21円)、価格変動の影響を除く実質で前年同期比5・4%増となった。
同自治区統計局の郝俊清(かく・しゅんせい)副局長によると、1~6月の経済は全体的に安定し、GDPが着実に拡大し、発展は上向き傾向を示し、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)と産業基盤、需要のけん引力、民生保障が安定していたという特徴がみられた。
同自治区は基幹産の強大化に取り組み、重点業界を力強く支えた。工業主要12業種(工業全体に占める割合が1%以上の業種)のうち10業種がプラス成長を実現し、中でも非金属鉱物製品業の増加値は22・6%増え、工業の伸びをけん引する最大の原動力となった。石炭採掘・洗炭・選炭業、化学原料・化学品製造業、電力・熱の生産・供給業はいずれも2桁の伸びを実現した。
有効投資の拡大に力を入れ、固定資産投資の安定的な増加を推進したことで、1~6月の固定資産投資額は7・7%増加した。同自治区は今年に入り、重点プロジェクトの建設を効率的かつ高い基準で推進しており、1億元以上のプロジェクトは2桁の伸びを維持した。計画ベースの総投資額が1億元以上の建設中プロジェクトは2742件、実行ベースの投資額は13・1%増加し、固定資産投資全体の71・9%を占め、「バラスト」としての役割を発揮し、投資のファンダメンタルズを安定させた。
石油・ガス、石炭、鉱物などの特色と優位性のある産業チェーンの拡大・補強・強化も推進し、投資構造のさらなる最適化を実現した。1~6月の工業投資は23・9%増加した。エネルギー資源の優位性を生かし、風力発電・太陽光発電プロジェクトの建設に力を入れ、新エネルギー産業チェーンを形成した。1~6月の風力・太陽光発電プロジェクトの投資額は実行ベースで36・9%増加し、うち太陽光発電の投資額は36・5%増と新エネ関連投資全体の約7割を占め、新エネ産業の主体となった。
貿易額も48・4%増と大幅な伸びを見せた。輸出額は51・4%、輸入額は32・6%それぞれ増加した。