「9610」モデルによる海上輸送で運ばれる輸出商品を積み込んだコンテナ。(上海=新華社配信)
【新華社上海7月23日】中国最大の港湾運営会社の上海国際港務集団(上港集団)によると、日本の消費者が越境電子商取引(EC)で購入した500個以上の小包が19日、上港集団振東ターミナル税関の監督管理区域でのスピード通関を経て、大阪港へ向けて運ばれた。上海港における「9610」モデルによる越境ECの輸出海上輸送試験がスタートした。
上海の越境EC輸出入額は、2023年に前年比42%増の2600億元(1元=約22円)を超えた。越境ECの輸出「9610」モデルは小包や高頻度発送のBtoC(企業・消費者間取引)注文などを対象とする。境外(外国と中国香港、マカオ、台湾地区)の消費者が越境ECサイトで境内(中国本土)のEC業者に商品を注文すると、商品が税関の審査を経て出境し、境外へ発送され消費者に届けられる。(記者/王辰陽)