【新華社ハーグ7月19日】オランダのアムステルダム・スキポール空港のウィルコ・スウェイジェン路線開発ディレクターはこのほど、新華社の単独インタビューに応じ、「中国は実行したビザ免除政策が同国の世界的な観光地としての魅力をさらに高めるだけではなく、オランダと中国間の観光も顕著に促進している」と述べた。スキポール空港もその恩恵を受け、欧州から中国に通じる重要な航空ハブとしての機能を積極的に担っているとした。
中国は2023年12月1日、オランダ、フランス、ドイツ、イタリアなど6カ国の一般旅券所持者に対し、一方的な査証(ビザ)免除措置を実施した。今年5月には、上記4カ国を含む12カ国に実施しているビザ免除措置を25年末まで延長すると発表した。
スウェイジェン氏は、コネクティビティー(接続性)の高さが両国関係を深める強みであり、基礎でもあると強調。ビザ免除政策はオランダや他の欧州諸国の人々に中国を訪れる絶好の機会を提供しており、スキポール空港から中国を訪れる旅客数と航空便数は最近、顕著に増えているとし、夏季の旅行シーズンの旅客需要により良く応えるため、スキポール空港は安全検査や地上勤務のスタッフを増員したと語った。
同氏はまた「ビザ免除政策は中国への渡航を容易にしただけでなく、中国を経由地として世界の他地域へ向かうことも円滑にした」とし、「中国には何度も行ったことがあるが、近いうちにビザ免除措置を利用して再訪する予定だ」と述べた。
同氏によると、現在、中国南方航空、南方航空傘下のアモイ航空、中国東方航空など、複数の航空会社がスキポール空港と緊密な協力関係を築き、アムステルダムと北京、広州(広東省)、アモイ(福建省)、上海などを結ぶ直行便を就航している。オランダのKLMオランダ航空もアムステルダムと北京、上海間の直行便を就航させた。
スキポール空港はオランダだけではなく、欧州の重要な航空ハブでもある。国際空港評議会(ACI)の統計データによると、同空港の23年の国際旅客数は延べ6188万人で世界3位だった。