10日、埭美村の風景。(ドローンから、漳州=新華社記者/魏培全)
【新華社漳州7月18日】中国福建省漳州(しょうしゅう)市東園鎮の埭美(たいび)村は、明の景泰年間に建設され、570年以上の歴史を持つ。省南部で最も大きく、保存状態も良い古民家群があり、村民らが代々、統一した建物の向きや建築場所、様式、設備、排水などを固く守ってきた。構造や形状、大きさがほぼ同じの古民家276棟が軸に対して対称に配置され、縦横整然に並んでいる。
村は水系が発達し「閩南(びんなん)水郷」(閩は福建省の略称)として知られる。明末清初には村民らが門前の水路を使って農産物や副産物を外部へ運び、海のシルクロードの重要なネットワークの一部をなしていた。
十数年前に村の写真がネット上で話題になったことから、村民は地元で「古厝(こせき)」と呼ばれる古民家の価値を意識するようになり、村落の管理に参加。2011年に古民家群文物管理委員会を自発的に設立した。村は14年、第6次「中国歴史文化名村」と第3次「中国伝統村落」の二つの国家級称号も獲得した。
ここ数年は地元政府が古建築群の保全的開発と修繕への取り組みを持続的に強化しており、これまでに5千万元(1元=約22円)余りを投入し、環境総合整備や道路交通・インフラ改善、伝統文化の振興などを実施。農村観光を力強く発展させている。
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10日、埭美村の一角。(ドローンから、漳州=新華社記者/魏培全)
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16日、埭美村の風景。(漳州=新華社記者/魏培全)
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10日、埭美村の風景。(漳州=新華社記者/魏培全)
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10日、埭美村の風景。(ドローンから、漳州=新華社記者/魏培全)
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10日、埭美村の伝統家屋「古厝(こせき)」。(ドローンから、漳州=新華社記者/魏培全)
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10日、埭美村の伝統家屋の屋根。耐震性に優れた木造構造で、福建省南部特有のツバメの尾のように反り上がった屋根は「燕尾脊」と呼ばれる。(漳州=新華社記者/魏培全)
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16日、埭美村の伝統家屋。(漳州=新華社記者/魏培全)
夕日に照らされる埭美村。(資料写真、漳州=新華社配信)