歴史の真実を探る日本の「平和の旅訪中団」

歴史の真実を探る日本の「平和の旅訪中団」

新華社 | 2024-07-17 15:00:46

14日、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館で、南京大虐殺の犠牲者に献花する平和の旅訪中団のメンバー。(南京=新華社記者/邱冰清)

  【新華社南京7月17日】日本の地方公務員の労組「自治労」(全日本自治団体労働組合)関係者が参加する「平和の旅訪中団」が14日、江蘇省南京市の侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館を見学した。

  紀念館では、南京大虐殺を生き延びた故常志強(じょう・しきょう)さんの娘、常小梅(じょう・しょうばい)さんが父の悲惨な経験を語り、自身が執筆した「常志強の生活史」の日本語版を訪中団に贈呈した。訪中団メンバーのほとんどがノートを手に、見学をしながらメモを取っていた。今回初めて中国を訪問した藤井秀成さん(31)は、情報が錯綜する時代に現地で歴史の真実を探すために参加したと説明。常さんの話を通じて戦争が犠牲者に残した傷を深く感じ、平和の尊さを改めて認識したと語った。

14日、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館で、南京大虐殺の犠牲者に黙とうをささげる平和の旅訪中団のメンバー。(南京=新華社記者/邱冰清)

  訪中団の発起人、石川克己さん(77)は、日本による中国侵略の歴史的事実の調査、研究するために中国を訪問し始め、若者を引率した訪中は今回で29回目となった。

  毎回の訪中団には日本各地の若者が自主的に応募し、訪中前には石川さんによる日本の中国侵略の歴史に関する勉強会が開かれ、訪中後には報告書を作成する。

14日、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館の「南京大屠殺史実展」を見学し、メモを取る平和の旅訪中団のメンバー。(南京=新華社記者/邱冰清)

  今回は南京を離れた後、北京の中国人民抗日戦争紀念館を訪れ、黒竜江省ハルビン市の侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館や遼寧省撫順市の平頂山惨案紀念館、吉林省長春市の東北淪陥史陳列館、遼寧省瀋陽市の「九・一八」歴史博物館なども訪問し、交流する。(記者/邱冰清)

14日、平和の旅訪中団が第28回訪中後に作成した資料。(南京=新華社記者/邱冰清)

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