長白山天池を訪れた観光客。(5月24日撮影、長白山=新華社記者/顔麟蘊)
【新華社長春7月15日】中国では夏の最も暑い時期を迎え、各地で高温が続く中、避暑を意味する「避暑」や「消夏」は夏期旅行のキーワードとなっている。東北地域に位置し、「22度の夏」で知られる吉林省は観光客を誘致する取り組みを強化するとともに、文化・観光資源の多様化を図り、暑い夏の人気観光地となっている。
観光名所の長白山は航空網をさらに整備し、発達した立体的交通体系を構築しつつある。長白山空港はこの夏、瀋陽(遼寧省)を経由して深圳(広東省)に向かう路線、天津に向かう路線を新たに就航させ、文化・観光業界の発展を促している。
5日、空港で記念撮影する乗務員と空港スタッフ。(長春=新華社配信)
同省の重要な空の交通ハブである長春空港は夏期の輸送ピークに向けた準備が万端である。フライト2万2千便(1日当たり360便)、旅客延べ322万人(1日当たり5万2千人)の輸送に対応できるという。
輸送能力の拡大と航空網の充実により、同省はより多くの観光客を誘致できるようになり、新たな文化・観光シーンの創出を加速させ、観光客に「訪れるのが便利で、楽しく遊べる」体験を提供している。
延辺大学の近くで記念撮影する観光客。(6月14日撮影、長春=新華社記者/邵美琦)
「スキー場の夏」も観光客から人気が高い。吉林市の万科松花湖リゾートでは、キャンプパーティー、マウンテンバイクのクロスカントリーレース、トレッキングなどのイベントが順番に開催されている。同リゾートの黄鍾鋭(こう・しょうえい)市場部担当は「60平方メートルの高山植物の花畑のほか、マウンテンバイクなどのスポーツ愛好家向けに専用スペースも用意した。夏もスキー場を楽しめる」と紹介した。
中国、ロシア、朝鮮の国境に位置する琿春市は越境鉄道観光の需要に対応するため、琿春鉄道口岸(通関地)が国際観光旅客列車の運行を計画している。「国境地帯景勝地ツアー、欧風列車ツアー、人工知能(AI)体験ツアー」の特色あるツアー3本を催行する予定という。