【新華社北京7月12日】新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース、7月11日のニュースをお届けします。
1.中国、フィリピンに座礁軍艦撤去を要求 仁愛礁の生態環境に懸念
中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は10日の記者会見で、南中国海南沙群島の仁愛礁にフィリピンが不法に座礁させている軍艦がサンゴ礁にもたらす影響について自然資源部の関係機関がまとめた報告書にフィリピン側が「中国がサンゴ礁を破壊している」と反発したとの質問に、中国はフィリピンに座礁軍艦を撤去し、生態環境の破壊を避けるよう求めると答えました。
2.「中国天眼」の首席科学者、マルセル・グロスマン賞受賞
中国貴州省にある500メートル球面電波望遠鏡(FAST、通称「中国天眼」)の首席科学者、李菂(り・てき)氏が9日、イタリアのペスカーラで天体物理学の分野に貢献した研究者に贈られる「マルセル・グロスマン賞」を受賞しました。中国国内の学術成果による受賞は李氏が初めてとなります。
3.海に戻したコビレゴンドウ、深海環境に順調に適応 中国が救助
中国海南省海洋庁と三亜市農業農村局、中国科学院深海科学・工程研究所、ブルーリボン海洋保護協会による海洋生物多様性調査チームが8日、南中国海での5日間に及ぶ航海調査を終え、帰還しました。
チームを率いる中国科学院深海科学・工程研究所の李松海(り・しょうかい)研究員によると、5月に海に戻したコビレゴンドウ「海棠(ハイタン)」の生存状況は良好でした。海棠は1月に同省三亜市の海棠湾の浅瀬に打ち上げられていたところを保護され、専門的な治療を受けて回復、海に戻る訓練を経て、保護から145日後に海に戻されました。
浅瀬に打ち上げられていたコビレゴンドウの救助に成功したのは国内初で、研究者らは海棠を海に戻した後も取り付けた発信機の位置情報を基に追跡調査を続けていました。データによると、海棠は広い範囲で活動し、水深600メートル近くまで潜ることもあり、自然界での高い生存能力と深海環境への適応性を示しました。
海棠の活動エリアでは、コビレゴンドウの群れも観測されたということです。
4.西蔵自治区支援30周年を記念する芸術公演開催 北京市
中国北京市通州区にある北京芸術センターのオペラハウスで9日、北京市の西蔵自治区支援30周年を記念する芸術公演が開催されました。人々の交流や融合、生活保障、ラサ市の経済と社会の発展促進における北京市の努力と成果を、歌や踊り、演劇などの形式で紹介しました。同自治区の文化・観光プロモーションも行われました。
5.天山山脈北麓で小麦が収穫期 中国新疆ウイグル自治区
天山山脈北麓に位置する中国新疆ウイグル自治区の穀倉地帯、昌吉回族自治州奇台県で小麦が収穫期を迎えました。農家の人々は農機を使って刈り取り作業を進め、夏穀物を確実に収穫しています。
以上、「新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース」をお伝えしました。