【新華社上海7月3日】英金融大手、バークレイズの研究チームはこのほど、アジア新興市場に関する四半期報告書を発表し、中国の2024年の国内総生産(GDP)成長率が5・0%になるとの見通しを示した。前回の予想値(4・4%)を上方修正した。主に、第1四半期(1~3月)のGDPが予想を大きく上回ったことが影響した。
また、アジア新興市場全体のGDP成長率も5・2%とし、3月の予測値(4・8%)から0・4ポイント引き上げた。研究チームは「中国の経済規模は巨大で、その成長が域内全体の伸びに与える影響も大きい。今回の上方修正は主に、中国の成長予想に基づく」と説明した。これは24年の経済成長率が23年の5・3%とほぼ同レベルとなり、減速しないことを意味している。
バークレイズは、アジア新興市場が今年初め、全般的に力強い成長を遂げたとし、各国の消費者物価指数(CPI)が市場の予想に届いておらず、米連邦準備制度理事会(FRB)も政策の変更を明確にしていないため、アジア新興市場の主要中央銀行は引き続き、緩和した金融政策の実施に相対的に保守的な姿勢を維持すると見ている。