【新華社大連7月3日】南アフリカの有力紙「スター」などを発行するインデペンデントメディアを傘下に持つ投資会社、セクンジャログループのレイハーン・スルベ副会長はこのほど、遼寧省大連市で新華社の取材に応じ、南アフリカと中国はクリーンエネルギーや情報技術、人工知能(AI)など新興産業分野の協力で見通しが明るく、双方が共同で新興国市場と「グローバルサウス」に適した発展の解決策を探ることは、両国ないし主要新興国(BRICS)のより緊密な協力の達成に役立つとの見解を示した。
大連市で世界経済フォーラム(WEF)が主催する第15回ニューチャンピオン年次総会(夏季ダボス会議)の開催期間に、同氏は南アフリカと中国が自然資源などの分野で協力を展開しており、技術協力の強化には依然として大きな余地があるとの考えを表明。「中国はAIや再生可能エネルギーの面で豊富な知識を積み重ねており、これらの技術をアフリカに導入することで、地元の若者の専門技能を高めることができる」と述べた。
同氏は中国の技術進歩が多くの面に現れていると指摘。中国は再生可能エネルギー開発と持続可能な発展の分野で太陽エネルギー産業の発展を推進し、それを電力供給の重要な一部分に位置づけているほか、AI技術の研究開発を加速し、AI関連特許の世界シェアを拡大し続けているとし、「これらの分野における中国の進歩には深い感銘を受けている」と述べた。
BRICS協力の見通しについて、同氏はBRICSの仕組みによって加盟国が団結し、グローバルガバナンスの舞台で新興国の声をあげているとし、この仕組みが新興国に他国と交流、協力するプラットフォームを提供しているとの見方を示した。