中国で全国的なスポーツブーム、各地でイベント

１４日、四川省成都市で開かれたスポーツイベント「万象成都・迎世運Ｖｉｔａｌ　Ｓｐｏｒｔ」でカヌーを操縦する参加者。（北京＝新華社配信）

　 【新華社北京６月２７日】中国でここ数年、全国的なスポーツブームが続いている。さまざまな種目のスポーツイベントも開かれ、スポーツとさまざまな要素を組み合わせた「スポーツ＋（プラス）」の消費潜在力を掘り起こしている。

 　来年のワールドゲームズ開催地である四川省成都市では１６日までの３日間、スタンドアップパドルボード（ＳＵＰ）やロッククライミング、カヤック・カヌーなどの新興種目を含む３０種目が一堂に会するスポーツイベント「万象成都・迎世運Ｖｉｔａｌ　Ｓｐｏｒｔ」が開かれた。

　 古代海のシルクロードの出発点の一つ、広西チワン族自治区北海市はマリンスポーツに適した自然条件を備え、全国的に人気の観光地となっている。昨年１１月には第１回中国学生（青年）運動会のヨット競技が７日間にわたって行われたほか、「一帯一路」国際ヨットレースも開かれた。同市はインフラ整備やスポーツ大会の誘致に力を入れ、マリンスポーツによる街づくりを進めている。

広西チワン族自治区北海市で開かれた第１回中国学生（青年）運動会で、ヨット競技に臨む選手たち。（２０２３年１１月７日撮影、北海＝新華社記者／張愛林）

　 貴州省六盤水市六枝特区牂牁（そうか）鎮は「パラグライダーの町」と呼ばれる。同鎮の牂牁江風景区は険しく切り立った山の地形や広々とした水面、温暖で快適な気候がクロスカントリーやパラグライダー、カヤック・カヌーなどさまざまなスポーツに適しており、２０１３年より牂牁江国際パラグライダー招待大会や国内・国際大会を複数回開催。日本や英国、トルコなど数十カ国・地域のアスリートが訪れ、戦いを繰り広げてきた。世界各地から観光客が訪れ、パラグライダーの魅力に触れている。

　 インターネットのライブ配信やショート動画を見ながら「クラウド鍛錬」する人も増えている。太極拳や気功法「八段錦」のほか、脂肪燃焼、シェープアップ、腹筋づくり、エアロビクス、ヨガなど魅力的なプログラムがそろう。

　 全国的なスポーツブームからは、中国の人々の健康志向やチャレンジ精神が見て取れる。スポーツは中国の人々にとって単なる健康法にとどまらず、ライフスタイルや精神鍛錬などの意味合いも持つようになったと言える。

貴州省六盤水市六枝特区牂牁（そうか）鎮の牂牁江のほとりで、パラグライダーで大空を舞う選手。（六盤水＝新華社記者／陶亮）

福建省武夷山市にある列寧（レーニン）公園広場で広場ダンスを踊る人々。（２０２３年９月２１日撮影、武夷山＝新華社配信／邱汝泉）