【新華社北京6月24日】中国商務部の何亜東(か・あとう)報道官はこのほど開かれた定例記者会見で、中国はアラブ諸国にとって最大の貿易相手国と重要なインフラ、投資の協力パートナーになっており、双方は金融、航空・宇宙、デジタル経済、グリーン(環境配慮型)発展などの分野の協力でも好調な発展傾向を示していると述べたとともに、中国は今後、アラブ諸国と協調・連携を強め、経済・貿易協力のさらなる発展の推進を望んでいるとし、次の3点に取り組むとした。
①貿易協力レベルの向上。中国と湾岸協力会議(GCC)の自由貿易協定(FTA)交渉の推進を加速させ、より多くの2国間および地域FTAの締結を検討する。貿易の円滑化や貿易救済措置など、協力メカニズムの機能を十分に活用し、基準の相互承認・協力を推進する。中国国際輸入博覧会(輸入博)や中国・アラブ諸国博覧会などを活用し、アラブ諸国が宣伝を強化するよう働きかけ、中国向けの非エネルギー製品の輸出を拡大させる。
②双方向の投資協力の深化。より多くの2国間投資協定のアップグレードを検討し、投資の保護・促進レベルを向上させる。工業団地の集積効果と駆動力を生かし、産業チェーン・サプライチェーン(供給網)の協力を深化させ、双方の経済産業の循環を加速させる。中国とGCC諸国の共同投資連合会の設立を引き続き推進する。
③新興協力分野の開拓。双方が越境電子商取引(EC)、海外倉庫などでの協力を強化し、貿易ルートをさらに広げ、貿易手段を充実させるよう奨励する。デジタル経済発展戦略、政策・法規、ルール・基準の交流とすり合わせを行う。グリーン・低炭素、持続可能な発展の分野におけるプロジェクト協力を継続的に推し進める。