北京市の北京商務中心区(CBD)の高層ビル群。(資料写真、北京=新華社記者/鞠煥宗)
【新華社北京6月24日】中国北京市統計局はこのほど、1~5月の経済統計を発表し、同市の経済は回復基調を続け、生産が穏やかな伸びを見せ、需要回復が続き、価格は安定していたとの分析を示した。
1~5月の同市の一定規模(主要事業の年間売上高2千万元、1元=約22円)以上工業企業の増加値(付加価値額)は前年同期比で7・3%増えた。重点業種のうち、コンピューター・通信・その他電子機器製造業の増加値は20・3%、自動車製造業は17・5%、電気・熱の生産・供給業は8・8%、医薬品製造業は2・9%それぞれ増加した。
固定資産投資は11・1%増えた。企業の生産能力拡大を反映する設備購入投資は66・2%増、作業実績を示す建設・設置工事投資は4・5%増加した。分野別では、製造業の投資が34・7%増、インフラが10・7%増、不動産開発が0・7%減となった。産業別では、1次産業が22・3%減、2次産業が28・3%増、3次産業が9・3%増だった。ハイテク産業の投資が急増し、うちハイテク製造業は49・6%、ハイテクサービス業は46・7%それぞれ増加した。
消費支出総額は5・0%増え、うちサービス消費は9%増加した。社会消費財小売総額は1・0%増の5769億5千万元(1元=約22円)で、5月下旬から6月にかけて実施される大型ネット通販セール「6・18」を追い風にマイナスからプラスに転じた。うち限度額(年商が卸売業で2千万元、小売業で500万元、宿泊・飲食業で200万元)以上の卸売、小売、宿泊・飲食業企業のオンライン小売売上高は5・4%増の2064億4千万元となり、伸び率は1~4月より4・1ポイント上昇した。消費分野別では、飲食収入が2・7%減の530億7千万元、商品小売りが1・4%増の5328億8千万元だった。
消費者物価指数(CPI)は0・1%上昇した。項目別の変動幅は食品がマイナス4・3%、非食品がプラス0・9%、消費財がマイナス1・0%、サービスがプラス1・4%だった。
生産者物価指数(PPI)は1・1%低下し、仕入れ価格も0・8%下落した。5月のPPIは前年同月比で1・3%、前月比で0・5%落ち込んだ。仕入れ価格は前年同月比、前月比とも0・1%低下した。