絶滅危惧種の「中華盆距蘭」、安徽省で初確認

絶滅危惧種の「中華盆距蘭」、安徽省で初確認

新華社 | 2024-06-20 17:18:45

潜山市林業局が発見した「中華盆距蘭」。(資料写真、潜山=新華社配信/王学勝)

  【新華社合肥6月20日】中国安徽省潜山市林業局はこのほど、野生植物資源の追加調査を実施した際に同市の板倉省級自然保護区にある複数の崖で希少なラン科植物を発見し、鑑定の結果、絶滅危惧種の「中華盆距蘭」(Gastrochilus sinensis)であることが判明したと明らかにした。同省で確認されたのは今回が初めてとなる。

潜山市の板倉省級自然保護区で、野生植物資源の追加調査を行う作業員。(資料写真、潜山=新華社配信/王学勝)

  中華盆距蘭は生存環境要件が非常に厳しく、通常は深い山の中腹や深い谷の斜面、透水性と保水性に優れた傾斜面や岩の隙間、まばらに生えた山草の近く、二次林の木陰に生息する。これまでのところ、浙江省杭州市臨安区昌化鎮や貴州省銅仁市江口県、雲南省怒江リス族自治州貢山トールン族ヌー族自治県などでのみ野外分布が確認されている。

潜山市にある板倉省級自然保護区。(資料写真、潜山=新華社配信/王学勝)

  同自然保護区は同市の北部に位置し、総面積は1609・5ヘクタール。野外調査や、収蔵されている当該区域の標本の整理と鑑定、文献の記載によると、当該区域で見つかっている種子植物1245種のうち希少な絶滅危惧植物は30種余りで、国家級保護植物リストに登録されているものは26種となっている。(記者/趙金正)

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