ポーランド・マワシェビチェに向けて西安国際港駅を出発する「中欧班列」のX8157号。(5月25日撮影、西安=新華社記者/張博文)
【新華社北京6月17日】中国の国有鉄道会社、中国国家鉄路集団はこのほど、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の今年5月の運行本数が前年同月比14・0%増の1724本だったと発表した。貨物輸送量は13・0%増の18万6千TEU(20フィートコンテナ換算)で、月間輸送量の過去最高を更新した。
同社貨物輸送部の担当者によると、同社は年初以降、全国に広がる鉄道網と統一した調整・管理の強みを生かし、貨物輸送の市場化改革を全面的に進めてきた。現代的な鉄道物流システムの構築を急ぎ、貨物輸送の統制を図るとともに、鉄道による貨物輸送力とサービス品質の向上に取り組み、経済・社会の発展に信頼できる輸送を提供している。
5月の鉄道による貨物輸送量は全体で2・8%増の3億3700万トン、1日当たりの貨物積載車両数は3・0%増の18万500車両だった。うち、国際連絡輸送は安定的かつ円滑に推移している。鉄道部門は国内外の連携体制を十分に活用し、中欧班列のルート整備と輸送組織を強化することで、貨物品目は充実し、輸送量は増え続けている。
同担当者は、中国経済が回復、上向くにつれて、鉄道による貨物輸送の需要も高水準で推移すると予想。鉄道部門は輸送供給サイドの構造改革を一段と推進し、国民経済の安定成長と人々の生産・生活を支える意向であるとした。