貴州省六盤水市の玉舎国家級森林公園に生育するギンリョウソウモドキ。(六盤水=新華社配信)
【新華社貴陽6月16日】中国貴州省六盤水市の玉舎国家級森林公園管理処の職員がこのほど、通常パトロール中に森の中で準絶滅危惧種の希少植物ギンリョウソウモドキ(学名:Monotropa uniflora L.)を100株以上発見した。ギンリョウソウモドキは2022年に初めて発見されて以来、3年連続して同公園で確認されている。
ギンリョウソウモドキは中国名を水晶蘭というがランではなく、多年草の菌従属栄養植物で、純白で傷一つない水晶と形が似ていることからこの名が付けられた。多くが標高800~3200メートルの薄暗く湿気の多い環境で生育し、植物でありながら葉緑素を持たず光合成ができないため、菌類から栄養を取り込む。非常に珍しい種で国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストや「中国生物多様性レッドリスト-高等植物編」に登録されているほか、中国の準絶滅危惧(NT)希少植物にも指定されている。
ギンリョウソウモドキの生育状況を調べる貴州省六盤水市の職員。(六盤水=新華社配信)
同公園管理処開発マーケティング科のエンジニア、李勇(り・ゆう)氏は「ギンリョウソウモドキは生育条件への要求が厳しく、春に芽吹いてから夏に開花するまで4カ月もかからない」と語った。
玉舎国家級森林公園はここ数年、自然環境と生物多様性の保護を継続的に強化し、著しい成果を上げている。(記者/周宣妮)