【新華社北京6月13日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は12日の記者会見で、日本の学者が第2次世界大戦時の細菌戦に関する史料を中国に寄贈したとの質問に、歴史に向き合い、真相を暴露した日本の有識者の勇気を称賛すると表明し、資料は日本軍国主義が細菌戦を発動した事実には確実な証拠があり、否定も言い逃れも許されないことを改めて示したと述べた。
日本人学者の松野誠也、奈須重雄両氏はこのほど、浙江省の義烏市档案(公文書)館、侵華日軍細菌戦史実(義烏)陳列館に大量の細菌戦史料を寄贈し、「日中友好、日中は二度と戦わない」とのメッセージを寄せた。
林氏は次のように述べた。第2次世界大戦で中国侵略日本軍は公然と国際法に違反し、中国人民におぞましい細菌戦を発動した。残忍な人体実験を行い、人類に対する極悪非道の罪を犯した。今回の歴史資料は日本軍国主義が細菌戦を発動した事実には確実な証拠があり、否定も言い逃れも許されないことを改めて示した。日本は軍国主義の侵略の歴史を直視し、深く反省し、歴史を鑑とし、残された害毒を取り除き、同じ過ちを繰り返さないようにすべきである。