【新華社北京5月30日】新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース、5月29日のニュースをお届けします。
1.国務院新聞弁公室、「2023年米国人権侵害報告」を発表
中国国務院新聞(報道)弁公室は29日、「2023年米国人権侵害報告」を発表しました。米国における人権侵害の状況を明らかにし、次のように指摘しました。
米国では、市民的、政治的権利が現実味を失い、人種差別主義という難病が大きな災いとなり、経済と社会の不平等が日々深刻化し、女性や子どもの権利が侵害され続けています。滞在許可証を持たない移民の境遇は悲惨で、米国の覇権が人道危機を生み出しています。
米国に存在するさまざまな人権問題は、米国において人権を少数者のみが享受できる特権に実質的に変容させ、世界の人権事業の健全な発展を深刻に脅かし、阻害しています。
2.IMF、中国の成長見通し5・0%に上方修正
国際通貨基金(IMF)は29日、中国の2024年の経済成長率見通しを0・4ポイント引き上げ5・0%に上方修正したと北京で発表しました。
3.中国国産大型旅客機「C919」、東方航空に6機目を納機
中国の国産大型旅客機「C919」が27日、中国航空大手の中国東方航空に納機され、翌28日に上海市浦東新区祝橋鎮の組立工場から上海虹橋国際空港へと飛び立ちました。東方航空はC919のローンチカスタマー(最初の発注者)として、6機目を受領しました。2023年9月に追加発注した100機の第1号機となりました。
4.「中国のグリーン産業に感謝を」 ハーバード大教授
米ハーバード大学ケネディ行政大学院のダニ・ロドリック教授はこのほど、フランスの経済紙「レゼコー」に寄稿し、中国のグリーン(環境配慮型)産業は全世界に恩恵を与えているが、西側ではそれに気づいていない人もいると述べました。
ロドリック教授は「グリーン産業:中国に謝意を伝える時が来た」と題する文章で、グリーン技術は気候変動に対応する上で極めて重要な全世界の公共財であると指摘。気候変動への対応でこれまでに収めた重要な成果の一部は、中国のグリーン産業に起源を持つとしました。
5.広西チワン族自治区でカヤツリグサ科スゲ属の新種を発見
中国広西チワン族自治区林業局はこのほど、中国科学院広西植物研究所の技術チームが同自治区河池市の都安ヤオ族自治県で科学調査を行った際、カヤツリグサ科スゲ属植物の新種「都安薹草(とあんたいそう、学名:Carex duanensis Z.C.Lu,Y.F.Lu & X.F.Jin)」を発見したと明らかにしました。これにより広西チワン族自治区のスゲ属植物の固有種は9種から10種に増え、植物多様性が充実し、地元植物区系の地理研究に新たな資料がもたらされました。
以上、「新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース」をお伝えしました。