中国初、空港にペット専用待合室 広東省深圳市

中国初、空港にペット専用待合室 広東省深圳市

新華社 | 2024-05-14 15:13:08

8日、深圳宝安国際空港にあるペット待合室。(深圳=新華社配信)

  【新華社深圳5月14日】中国広東省深圳市の深圳宝安国際空港にこのほど、中国初となるペットの待合室が開設された。

  ハスキー犬の琪琪(チーチー)は11日夕方5時、この待合室に20時間預けられた後、河北省石家荘市行きの便に搭乗した。待合室で過ごす間、琪琪は水や餌をもらったほか、ペット用の遊び場を散歩し、オンラインで飼い主の張さんに会うこともできた。

  開設初日の8日にはペット10匹が預けられ、革新的なワンストップ型のペット旅行サービスがスタート。これまでに40匹余りのペットが預けられた。

8日、深圳宝安国際空港にあるペット待合室。(深圳=新華社配信)

  同待合室は国内線貨物ターミナルB1区にあり、室内面積は約210平方メートル。温度や湿度、空気質などを24時間監視できる総合監視システムが設置されている。犬・猫別に区分けされ、ペットごとに独立した待合空間のほか、娯楽空間も用意されている。

  同市にあるシンクタンクの試算によると、市内でペットを飼うのは主に1980年代生まれから2000年代生まれの人たちで、年々増加しており、犬・猫の飼育数は50万匹余りに上る。飼育数が増えるにつれ、ペットに関するさまざまな需要が顕在化してきている。

8日、深圳宝安国際空港にあるペット待合室。(深圳=新華社配信)

  同空港では18年から「ペット待合エリア」を立ち上げており、このたびペットを運ぶためのソフト・ハードウエア設備やサービス手順、サービス項目を全面的にアップグレードした。

  この「ペット待合室」サービスは専門のペット技術会社が運営し、ペットの専門家を置き、先進的な施設や設備を有する。ペット専用の保安検査・搭乗口を設け、プロによる世話、定期的な見回り、必要に応じた給餌・給水サービスのほか、運航遅延で足止めになった場合の無料預かりサービスも提供する。このほか、ペット専用航空券の予約、専用車やケージの手配、検疫証明書の手続き代行、航空機と陸上輸送を組み合わせた複合輸送サービスも行っている。(記者/王豊)

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