研究者が撮影した「北盤江鳳仙花」。(資料写真、貴陽=新華社配信/郭応)
【新華社貴陽5月8日】中国の植物学者がこのほど、貴州省盤州市を流れる北盤江の流域で調査を行った際にツリフネソウ科植物の新種を発見し、発見地の名を取って「北盤江鳳仙花(ホウセンカ)」(学名Impatiens beipanjiangensis)と命名した。研究成果は4月30日、植物分類学の国際学術誌「PhytoKeys」に掲載された。
研究の結果、新種はツリフネソウ科ツリフネソウ属の植物で、毎年10~11月に黄色い花を咲かせ、11~12月に結実することがわかった。根や萼(がく)、花粉、種子などの性状はいずれもツリフネソウ属の近縁種と明らかな違いがあり、形態や分子の比較により研究者がツリフネソウ科の新種と同定した。
貴州省植物園の研究者、徐建(じょ・けん)氏によると、研究者は2019年10月以来「北盤江鳳仙花」に注目し始め、これまでのところ同省西部で野生個体群分布点5カ所だけが見つかっており、標高1300~1500メートルにある谷間の湿地に約5100株生息しているという。(記者/李黔渝)