新華ラジオ－日本語で聞く中国ニュース（５／７）

   【新華社北京５月８日】新華ラジオ－日本語で聞く中国ニュース、５月７日のニュースをお届けします。

   １．中国の「長征６号Ｃ」ロケット、初飛行に成功

   中国は７日午前１１時２１分（日本時間午後０時２１分）、衛星「海王星０１」「智星１号Ｃ」、広帯域光学衛星、高解像度映像衛星の４機を搭載した運搬ロケット「長征６号Ｃ」を山西省の太原衛星発射センターから打ち上げました。衛星は全て予定の軌道に投入され、任務は成功しました。

   ２．「大阪コミコン２０２４」で中国アニメ・漫画が存在感

   アニメ・漫画の国際イベント「大阪コミックコンベンション２０２４」が３～５日、大阪市で開催されました。中国電子書籍大手、閲文集団（チャイナ・リテラチャー）の展示エリアでは、「全職高手（マスターオブスキル）」「詭秘之主（Ｌｏｒｄ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｍｙｓｔｅｒｉｅｓ）」「狐妖小紅娘（縁結びの妖狐ちゃん）」「一人之下」などの中国作品が存在感を放っていました。

   ３．中ロ貿易額、１～３月は５・２％増　好調さ維持

   中国商務部欧亜司の劉雪松（りゅう・せつしょう）司長は６日の記者会見で、中国とロシアの貿易規模は拡大し続けており、２０２３年の貿易額は２４０１億ドル（１ドル＝約１５４円）に上り、２千億ドルの目標を前倒しで達成したと明らかにしました。

   ２４年第１四半期（１～３月）の貿易額は前年同期比５・２％増の５６６億８千万ドルで、良好な発展基調を維持した。貿易構造の適正化が進み、サービス貿易や越境電子商取引（ＥＣ）など新興分野での協力も勢いを増しています。

   ４．中国海南省、「低空経済」の発展で新分野を開拓

   中国海南省では現在、低空域の飛行活動を活用する「低空経済」の発展を加速させています。ドローンがビル街を飛んでデリバリーを行い、空中から美しい景色を楽しめる観光ヘリコプターが運航され、救助ヘリコプターによる緊急救助活動が行われます。低空経済は同省の戦略的新興産業として、「新たな質の生産力」（科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力）を推進する新分野となっています。

   ５．千年の時を超えた「百科全書」、簡牘の秘密を探る　中国湖南省

   中国で紙の発明以前に文字を記すために使われた「簡牘（かんどく）」は、中華文明の重要な記録媒体で、大まかな統計によると、これまでに発見された数は３０万枚を超えます。

   中でも湖南省は簡牘の出土が多く、時系列が整い、内容も豊富なことから歴史研究で重要な価値を持ちます。同省の簡牘の発掘、保護、整理研究で中心的役割を担う湖南省文物考古研究院では、職員が洗浄、脱色、乾燥、整形、接合、補修などの修復作業を行うほか、赤外線スキャンやデータ収集により今後の研究に備えています。

   同省長沙市の長沙簡牘博物館は、文化財を生かし、注目度を高めるため、シリーズ展示や青少年への普及などの活動を行い、簡牘が持つ中国の知恵や精神、価値を人々がより深く理解できるよう努めています。

   ６．中国衛星コンステレーションの「視力」支える開発チーム

   中国吉林省長春市の衛星開発企業、長光衛星技術が開発した「吉林１号」は世界最大のサブメートル級商用リモートセンシング衛星コンステレーションで、すでに１０８機の衛星が軌道入りしています。地球の豊富な画像データを取得でき、農林、水利、環境保護、交通、天然資源、都市建設など十数の分野で衛星サービスによるサポートを提供しています。

   以上、「新華ラジオ－日本語で聞く中国ニュース」をお伝えしました。