4月27日、ハルビン電機廠が開発製造した天台揚水発電所の千メガパスカル級高強度鋼製分岐管。(ハルビン=新華社配信)
【新華社ハルビン5月7日】中国黒竜江省の発電設備大手、ハルビン電気集団傘下のハルビン電機廠は、浙江省台州市天台県にある同社の天台鋼製分岐管加工工場でこのほど、同県で建設中の天台揚水発電所用に製造した最初の圧力強度千メガパスカル級高強度鋼製分岐管の検収式を行ったと明らかにした。
同社が開発製造した国内初の千メガパスカル級鋼製分岐管で、2度の水圧試験サイクルで溶接部に異常は認められず、応力やひずみも設計要件を満たした。今回の検収により、ハルビン電機廠の千メガパスカル級鋼製分岐管溶接技術は応用研究から実用化の段階に入った。
4月27日、天台揚水発電所用千メガパスカル級高強度鋼製分岐管の検収式。(ハルビン=新華社配信)
天台揚水発電所の本体建設工事を請け負う中国三峡建設工業(集団)の李志国(り・しこく)副総経理は、今回の分岐管の開発が高落差、大容量の発電所で使う圧力鋼管や鋼製分岐管、うず巻きケーシングなど耐圧部品の設計、製造の強固な基礎になると評価した。
天台揚水発電所にはハルビン電機廠が開発した揚水発電ユニットが4基設置される。発電所の定格落差は724メートル、単機容量は425メガワットで、完成後は浙江省の送電網のピークシフトや周波数変調、エネルギー貯蔵などの機能を担う。新エネルギーの使用・貯蔵促進、地域の電力構造改善、地域経済の発展推進、二酸化炭素(CO2)の排出量ピークアウトとカーボンニュートラル(排出実質ゼロ)の目標達成に大きな意義を持つ。(記者/朱悦)