ＥＵの中国企業抜き打ち検査に強い反対を表明　中国商務部

   【新華社北京４月２５日】中国商務部貿易救済局の責任者は２４日、欧州連合（ＥＵ）が中国企業の欧州にある事務所を抜き打ち検査したことについてコメントを求められ、次のように表明した。

　 中国は、ＥＵが２３日に外国の補助金状況を把握するためとして中国企業の欧州にある事務所を抜き打ち検査したことに留意している。これは今年２月以来５回目の補助金調査で、いずれも中国企業に対するもので、また初めての現場捜査でもある。中国の業界は非常にショックを受け、強い不満を感じている。

　 中国は、ＥＵ欧州委員会が事前通知も立件通告もなく、企業の通常の事務所に抜き打ちで直接立ち入り、企業の業務機器を押収したことは正当な手続きを取る原則に違反し、正常な市場の公正な競争秩序を乱すものだと考える。これは全ての外国企業の欧州での事業に対する自信を著しく損ない、ＥＵのビジネス環境のさらなる悪化を顕著に示し、欧州で事業を行っている全ての外国企業に極めて否定的なシグナルを送ったものであり、中国は深刻な懸念と強い反対を表明する。

　 ＥＵが最近実施した一連の調査は狙いが明らかで、規則や手続きを乱用し、調査手段を武器にし、いわゆる公正な競争を名目に公正な競争環境をねじ曲げる保護主義的行為である。ＥＵが誤ったやり方を直ちにやめ、是正し、各国企業の欧州での投資・事業にオープンで公平、公正で差別のない環境を提供するよう促す。中国はＥＵの今後の動向を注視し、必要なあらゆる措置を取り、中国企業の正当な権利・利益を断固として守る。