科学技術革新が中国の質の高い発展を推進 マレーシア有識者

科学技術革新が中国の質の高い発展を推進 マレーシア有識者

新華社 | 2024-04-23 14:45:36

   【新華社クアラルンプール4月23日】マレーシアの国会議員で、シンクタンクの地域戦略研究所(CROSS)トップのリー・チエンチュン氏はこのほど、マレーシアの首都クアラルンプールで新華社の単独取材に応え、中国は科学技術イノベーションの雰囲気が色濃く、科学技術イノベーション能力が高い企業が急速に発展することで産業の質向上・高度化が促されているとし、科学技術イノベーションが中国の質の高い発展の重要な推進力になっているとの見解を示した。

   リー氏は今年1月に中国を訪問し、新エネルギーや通信、仮想現実(VR)、衛星技術、人工知能(AI)などの分野のハイテク企業を視察したことに触れ、中国の科学技術イノベーション分野での実績に大きな感銘を受けたと表明。中国は世界知的所有権機関(WIPO)が作成する2023年版のグローバルイノベーションインデックス(GII)の世界ランキングで12位に入り、上位30位の中で唯一の中所得国だったとし、中国の科学技術イノベーション能力が明らかになったとの認識を示した。

   訪中期間中、北京市の至る所で新エネルギー車(NEV)や便利な充電施設を見ることができたのも驚きだった。「(中国の)人々は新技術に対する受容性が高く、新技術を受け入れるオープンな姿勢も非常に印象深かった」と述べた。

   リー氏は「中国は一貫してエネルギー転換に力を入れ、グリーンで持続可能な発展を推進している」と評価し、「訪問期間中、太陽エネルギーや風力エネルギーなどの分野で中国の最先端技術を目の当たりにし、特に建材一体型太陽光発電(BIPV)は中国自身の経済の構造転換を支えるだけでなく、世界のエネルギーの持続可能な利用にも手本を示した」と述べた。

   中国は第5世代移動通信システム(5G)や衛星通信、AIなどの分野での実績でも注目されている。リー氏はAIが家の中で幅広く活用されているなど、中国でスマート化された場面を数多く体験したと明かした。

   同氏は9年前、「世界の雑貨の町」と呼ばれる浙江省義烏市を訪れた。昨年11月に浙江を再訪し、工場の自動化や製造業の革新「インダストリー4・0」の急速な発展を目の当たりにしたとし、こうした変化は科学技術イノベーションが産業の発展を前進させていることの現れだと強調した。

   最も驚いたこととして、中国の人々が科学技術イノベーションの潮流の中で見せた学習力と創造力をあげた。10年前は小型家電メーカー向けの部品を生産していた小さな工場が、今や新エネ産業のサプライヤーに成長するなど、こうした例は枚挙にいとまがないとした。

   リー氏はマレーシアと中国は大きな協力の余地があると強調。マレーシア政府は高度成長と高付加価値な工業の発展に力を入れ、経済構造改革を加速しているところで、中国の科学技術イノベーションやデジタル経済、エネルギー転換の経験がマレーシアに有益な教えを与えてくれるとの考えを示し、「新エネや通信、AIなどの分野における両国間の協力はマレーシアの科学技術の発展と経済の高度化をさらに促すだろう」と述べた。

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