14日、第4回中国国際消費品博で主賓国を務めるアイルランドの国家パビリオン。(海口=新華社記者/楊冠宇)
【新華社海口4月18日】第4回中国国際消費品博覧会が13~18日、海南省で開催され、71カ国・地域から4千を超えるブランドが出展した。「開放のチャンスを共有し、より良い生活を共につくる」をテーマに、フランスの化粧品やアイルランドのグルメ、イタリアのジュエリーなどが集まった。
第2回から参加してきた米化粧品大手コティの陳立乙(ちん・りつおつ)アジア太平洋地域上級副社長兼中国代表代行は、消費博が国家級の重要な展示会の一つであり、このプラットフォームを通じて同社の象徴的なブランドと商品を出展し、協力パートナーや消費者と直接コミュニケーションを図れると指摘。「このチャンスは私たちにとって非常に重要で、中国での今後の投資に対する自信を一段と高める」と話す。参加により、コティは中国、特に海南省での事業が拡大し、23年は省内の観光小売部門の業績が70%伸びた。今年の博覧会を追い風に、中国市場のさらなる開拓を期待しているという。
15日、中国国際消費品博覧会でアクセサリーを選ぶ来場者。(海口=新華社記者/李夢嬌)
主賓国のアイルランドからは、29の企業と政府系機関が出展した。アイルランド・パビリオンでは、認証を受けたグリーン食品が人気を集めた。同国政府食糧庁(ボード・ビア)在中国事務所のコナー・オサリバン主任は、中国の消費者の持続可能な発展と食品の生産環境に対する注目が高まる中、アイルランド産製品は中国市場のグリーン製品への需要に合致しているとし、同国企業にとって、中国市場はチャンスに満ちているとの認識を示した。
イタリアのシェルカメオメーカー、ルッソ・カメオのマルコ・ルッソ最高経営責任者(CEO)は、3回目の参加となる今回、300点余りのジュエリーを持ってきた。「消費博は非常に重要なプラットフォームの一つだ」と述べ、出展を通じ、中国各地の企業と業務上のつながりを構築できると指摘した。