「洪水灌漑」でコトカケヤナギ林への送水を計画 中国新疆ウイグル自治区

「洪水灌漑」でコトカケヤナギ林への送水を計画 中国新疆ウイグル自治区

新華社 | 2024-04-16 14:07:22

新疆ウイグル自治区尉犁県の羅布淖爾国家級湿地公園。(資料写真、小型無人機から、尉犁=新華社記者/王菲)

   【新華社ウルムチ4月16日】中国新疆ウイグル自治区のタリム川流域管理局はこのほど、タリム川流域の「四源一幹」(ヤルカンド川、アクス川、ホータン川、開都河-孔雀河という四つ支流とタリム川本流)の生態環境を改善するため、同自治区が5億1千万立方メートルの「洪水灌漑」(増水期の洪水を利用したかんがい)を行い、沿岸のコトカケヤナギ林エリアへの送水を計画していることを明らかにした。

   同管理局水量調整管理処の譚晶(たん・しょう)副処長は、タリム川流域の水量は過去10年の平均を上回っており、「四源一幹」の水資源の状況も考慮し、増水期には引水プロジェクトと森林内の付帯送水プロジェクトなどを通じて、適切な時期にコトカケヤナギ林エリアに送水を行うと説明した。

   同自治区は昨年、「四源一幹」沿岸のコトカケヤナギ林エリアに対し、計画の約2倍となる11億300万立方メートルの洪水灌漑を実施した。中国科学院新疆生態・地理研究所のモニタリング分析によると、272万ムー(約1813平方キロ)のコトカケヤナギ林への送水により、同エリアでは植生被覆率が4・3%増加した。

   タリム川流域の総面積は102万平方キロで、川沿いには1千万ムー(約6670平方キロ)以上のコトカケヤナギ林が分布しており、南疆(新疆の天山山脈以南の地域)の重要な生態バリアーとなっている。(記者/張暁竜)

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